大学院で博士学位を取得するための要件
大学院に進学して博士学位を取得するためには
- まず、修士課程を修了する!
- そして、博士後期課程を修了する!
上記の2つの修了要件を満たす必要がありました。
この2つの修了要件を満たすこと、けっこう大変です。
否! かなり大変です。
以下は、私が博士号を取得した 早稲田大学人間科学研究科 の例です。
1. 修士課程の修了要件
修士課程(2年制)は、通常2年以上4年以内在学、30単位以上の修得が修了要件となります。
この30単位には、授業科目の履修方法で示したように
大学側から指定された修了要件として必要な科目 の修得が含まれています。
つまり、興味ある科目や得意な科目だけ好き勝手に履修できるわけではないのです。
そのため、不得意な科目も履修しなければなりません。
また、体力も落ちてきていますので若い頃のように試験前に無茶もできません。
ここは、パソコンスキルや英語スキル、仕事で得たスキルなど、社会人として既に身につけているスキルを十二分に酷使して頑張るしかありません!
また、授業を履修する傍ら、指導教官から自分の研究の指導も受けることになります。
研究指導を受けながら、自分自身の研究を進めていかなければなりません。
修士課程では
最後に、修士論文審査会に臨みます。
これは、かなり大変です。
そして、最終的に修士論文審査会で修士論文が合格し、やっと「修士」の学位が取得できることになります。
2. 博士後期課程の修了要件
博士後期課程は、通常3年以上6年以内在学て、博士論文作成のための研究指導を受けることが修了要件となります。
修士課程の修了要件と大きく異なる点は、決められた授業を履修して単位を取得しなければならないというプレッシャーがない点です。つまり、授業科目を履修する必要がありません。
授業に出る必要がないから、「楽?」という印象をもつかもしれませんが
実際に博士後期課程に進んでみると、「授業を履修している方が余程楽!」です。
なぜなら、博士後期課程を修了するためには、学会発表や論文投稿という、より深い研究の世界で研鑽を積む必要があるからです。
この学会発表や論文投稿の世界は、一般的な社会人経験しかない私にとって未知の世界でした!これについては、また、別の記事でふれたいと思います。
「自分の興味ある事柄を研究したい!」
このようなモチベーションだけで、社会人生活を送りながら博士学位を取得することは難しいです。博士の学位を取得するためには、一般教養やパソコンスキル、英語スキルなど多くのスキルが必要となりますし、さらに、論文を投稿して学会誌に採択される必要があります。
とても大変ですが、それだけに、挑戦する価値もあると思います!