査読結果が条件付き採録になったときに作成する回答文とは?

査読の壁を超えてくる査読コメントとそれに応える修正論文と回答文を表現した図 論文投稿

条件付き採録になったときに作成する回答文とは?

大学院生が学術雑誌に論文を投稿して掲載してもらうためには、査読の壁を突破しなければなりません。もしも、査読結果が採録(accept)でなくても、条件付き採録(要修正)で戻ってきたのであれば、まだまだ学術雑誌に掲載してもらえるチャンスです。

条件付き採録?

条件付き採録を簡略すると「投稿してくれた論文に査読コメントつけて返すね。コメントしっかり読んで、ちゃんと修正してくれたら採録もアリだよ!」でしょうか?

査読システムは、投稿された論文を落とすためのシステムではなく、投稿された論文を採録レベルまでアップさせようとするシステムです。投稿した論文に多くの採録条件がつけられると、論文著者は落ち込みます。でも、採録条件をクリアしていくほど、論文のレベルはアップするはずです。しかも採録条件を全クリアすることができたら、めでたく学術雑誌に採録です!

査読の壁から投げられる採録条件と論文のレベルアップを示す矢印を描いた図

査読結果が条件付き採録となったら、落ち込んでいる暇はありません。自分の論文をレベルアップするチャンスが与えられたわけですから、採録条件全クリアめざして自分の論文を修正していきましょう。

ただし、論文を修正して再投稿するためには、修正を済ませた論文を投稿するだけではなく査読者への回答文も必要になります。以下では、回答文について説明します。


論文を修正するだけではなく、回答文の作成も重要

「要修正」と言われると、論文そのものを修正することに集中してしまいがちです。もちろん、論文を修正する作業は重要ですが、査読者への回答文を作成することも重要です。査読でつけられた採録条件は査読者がつけたものですから、その査読者に対して、どこをどう修正したか説明しなければならないからです。

再投稿した論文をもう一度読んでもらえばいいんじゃないの?

査読システムは、ボランティア精神で成り立っています。そのため、なるべく査読者に負担がかからないよう配慮しなければなりません。条件付き採録の場合、論文それ自体を修正することはもちろん重要ですが、修正内容が査読者に適切に伝わるよう回答文を作成することも重要です。

回答文と修正論文が釣り合っていることを表現した図

論文を修正することと、修正した内容を査読者に伝えること、どちらも同じくらい重要です!

回答文のポイント

査読者への回答の方法に、明確な決まりはありません。

守らなければならないことは、必ず、すべての査読コメントに応えることです。「すべての査読コメントに対応することが採録の条件」であることを忘れないようにしましょう。もしも、修正の必要がないと思われる査読コメントがあったとしても、そのコメントも無視することなく、修正の必要がないと判断した理由を丁寧に示しましょう。

査読コメントに対して適切に対応していることを査読者に伝えることが重要です。査読結果に書かれている採録条件は査読者がつけたものです。その査読者に対して、どこをどう修正したか回答することは当然です。その際、査読者が回答文を見ただけで修正内容がわかるよう説明しましょう。そのために、回答文の書き方を、各自、工夫することになります。

たとえば、回答文に

・この部分で指摘されたコメントはこれ!
・そのコメントへの対応はこれ!
・対応した結果の修正部分がこれ!

がすべて書かれていれば、査読でついたコメントがどのようなものか、そのコメントに対してどのように応えているのか、さらに、その結果、どのように論文が修正されたのかが、回答文を見ただけで査読者に伝わります。

回答文と修正した論文の関係

実際に回答文を書いていて難しく感じることの一つが、回答文と修正した論文の関係をわかりやすく説明する方法です。

たしかに、回答文と修正した論文をいったりきたりして確認するのは面倒だよね!

以下は、私が行なった回答文の記述内容と修正した論文の関係を伝えるための工夫です。

・回答文に修正論文のページや行を明示する
・修正論文の修正箇所のテキストの色を変える
・修正論文で使用しているソフトウェアのコメント機能を利用する

他にも、工夫する方法はあると思います。修正内容等に合う方法を探しだして、回答文と修正した論文の関係がわかりやすく説明できるよう工夫しましょう。

「査読者に負荷がかからない回答文の書き方」をすることが大切です。

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まとめ

大学院生が学術雑誌に論文を投稿して掲載してもらうためには、査読の壁を突破しなければなりません。査読結果が条件付き採録(要修正)で戻ってきたときは、学術雑誌に掲載してもらえるチャンスです。論文の修正に集中しましょう。

採録条件としてつけられた査読コメントに対応しながら自分の書いた論文を修正すると、自分の論文がレベルアップします。なぜなら、査読システムは、投稿された論文を落とすためのシステムではなく、投稿された論文を採録レベルまでアップさせるためのシステムだからです。たとえ、投稿した論文に多くの採録条件がつけらていたとしても、落ち込むことなく、自分の論文をレベルアップする機会だと捉えましょう。

また、条件付き採録(要修正)となった場合、論文それ自体を修正することは当然ですが、修正内容を査読者に適切に伝えるための回答文の作成も重要です。回答文を作成するときは、査読者になるべく負荷がかからないよう、回答文の書き方を工夫しましょう。


 

査読者は、自分が気合を入れて書いた論文を最初に読んでくれる人です。しかも、隅々までしっかり読んで、自分の論文のレベルアップのための助言をしてくれる人でもあります。感謝!ですよね。

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