投稿論文の査読結果がrevision(要修正)だったとき

査読結果がメジャーリビジョンとマイナーリビジョンになった場合の査読の壁の高さを表した図 学会誌に投稿

revision(要修正)への対応:minor revision と major revision

大学院生が学会誌に論文を投稿して、一発でaccept(採択)されたら嬉しい限りですが、残念ながら、査読結果が revision(要修正)や reject(不採録)になるケースは多いです。

とはいえ、査読結果が revision(要修正)のときは、採録のチャンスがまだあります。査読者が指摘している内容を丁寧に読み込み、どのように投稿論文を修正・補筆するか戦略を立てましょう。

研究分野や学会誌によって違いがあるかもしれませんが、私の場合、査読の流れは以下のようなものでした。

投稿論文の査読結果が要修正となった場合の修正方法を表示した流れ図

 

新規に投稿した論文は、学会誌側が選任した査読者あてに編集委員経由で渡ります。また、査読の結果も、査読者から編集委員を経由して著者に返ります。つまり、私の場合、論文の著者と査読者がお互いに誰であるかわからないダブルブラインド状態で行われました。

編集委員から返された査読結果が、不採録または採録の場合は、ここでいったん、作業は終了です。でも、revision(要修正)の場合は、投稿論文を修正する必要があります。査読結果を熟読し、論文の修正に取りかかります。そして、査読者への回答文を用意し、修正した論文を再投稿します。

revision(要修正)になったときが、頑張りどころですね!

以下は、私が revision(要修正)になったときに行った作業です。よろしければ、参考にしてみてください。

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査読結果がrevision(要修正)となったとき

査読結果が revision(要修正)になったときは、査読者に指摘された内容を精査して、論文を修正します。論文を修正したら、どこをどう修正・補筆したかがわかるよう査読者宛ての回答文を作成します。このとき、修正した論文と査読者への回答に齟齬がないよう注意しましょう。そして、査読者への回答と共に、修正した論文を再投稿します。

私は、以下のような流れで、論文を修正しました。

① 査読内容を丁寧に読んで、査読者が指摘していることを把握する
② 把握した査読者の指摘に対し、どのように回答するか方針を立てる
③ 回答する方針の根拠となりそうな資料や文献をさがす
④ 回答方針に則って、投稿論文の修正・補筆作業を行う
⑤ 修正前の論文と修正後の論文を比較しながら、査読者への回答を書く

revision(要修正)になったときは、まずは、査読者が指摘している内容をきちんと把握することが大切です。指摘内容を把握した上で、どのように回答するかの方針を立て、それから、論文の修正や補筆に取り組みましょう。

勝手な思い込みで、査読者の指摘内容とズレた修正や補筆をしないように気をつけます!

また、査読者への回答文の書き方も工夫する必要があります。特に、major revision の場合は修正箇所が多くなりますので、工夫が必要です。

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minor revision と major revision の違い

査読結果がメジャーリビジョンとマイナーリビジョンになった場合の査読の壁の高さを表した図

minor revision

minor revision(マイナーリビジョン) とは、文字通り、それほど重大ではないが修正箇所があるという査読結果です。minor revision(マイナーリビジョン)は、指摘された箇所をきちんと修正し、回答文を添えて再投稿すれば、採録の可能性が高いです。

査読の壁が、かなり低い状態だね!

例えば、図がわかりにくいなどの指摘があれば、わかりやすい図に描き直します。主張に対する根拠が弱いと指摘されれば、参考となる文献を探して根拠を補強します。論文の根幹に関わるような指摘ではありませんから、査読者への回答文も書きやすいでしょう。

major revision

major revision(メジャーリビジョン) は、文字通り、重大な修正箇所があるという査読結果です。投稿論文に対して多くの指摘がなされており、さらに、研究内容の根幹に関わる深い指摘がなされている可能性もあります。この場合は、論文の修正や補筆に手間がかかります。

査読の壁が、高くなるね!

major revision(メジャーリビジョン)の場合、minor revision(マイナーリビジョン)と比べて、査読者の指摘に対応するには手間がかかります。でも、ここでしっかり対応できれば、論文が採択(accept)される可能性があります。

大切なことは

① 査読内容を丁寧に読んで、査読者が指摘していることを把握する

ことです。

major revision(メジャーリビジョン)の場合、何を指摘されているのかよくわからない状態になるかもしれません。

私の場合、何を指摘されているのか理解するまで、時間がかかりました!

でも、自分の論文がより良い論文に変わるチャンスでもあります。時間をかけて丁寧に査読者の指摘内容を読み込みましょう。

また、修正箇所も多く、修正内容も複雑になります。そのため、査読者への回答文の書き方も工夫する必要があります。修正箇所がどこか、どのように修正・補筆したのかが査読者に伝わるよう、書き方を工夫しましょう。

回答文の書き方については、こちらでも説明しています。

査読結果が条件付き採録(要修正)になったとき:査読者への回答
査読結果が条件付き採録(要修正)になったとき、論文それ自体を修正することはもちろん重要です。でも、修正した内容を査読者にわかりやすく伝えるために用意する回答文も大切です。査読者に負荷がかからないよう回答文の書き方を工夫しましょう。

まとめ

学会誌に投稿した論文の査読結果が revision(要修正)で返ってきたら、まずは、査読者が指摘した内容を丁寧に読み込むことが大切です。それから、指摘内容に対して「どう回答するか!」の戦略を立てましょう。勝手な思い込みで、査読者の指摘内容とズレた修正や補筆をしないように注意します。また、どこをどのように修正・補筆したかをわかりやすくまとめた回答文を作りましょう。

査読の流れは、研究分野や学会誌によって異なるかもしれませんが、自然科学分野では、このような流れが多いと思います。よろしければ、参考にしてみてください。


ここに書いた内容は、あくまで私個人の経験にもとづいています。再投稿した論文が、必ずaccept(採択)されるわけではありませんので!

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