統計的な情報を使ってレポートや卒業論文を書く

統計的な情報(総務局統計局やe-stat、図書館にある白書など)を検索する図 情報リテラシー

統計的な情報の探し方!

統計的な情報は、自分が主張したいことの根拠として使えるため、大学でレポートや卒業論文を書くときに利用できます。

読み手を納得させる根拠として、統計的な情報は使えます!

統計的な情報ってどこにあるの?

統計的な情報はネット上にも公開されていますし、また、大学の図書館や公共図書館に、統計的な情報を扱う白書や年鑑が置かれています。以下では、公的な機関がネット上に公開している統計資料や図書館で見かける統計資料を中心に紹介します。

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統計的な資料をウェブサイトで探す

多くの統計的な資料がウェブサイトで公開されています。

総務省統計局

総務省統計局は政府の統計に関する専門機関です。まずは、総務省統計局のウェブサイトをのぞいてみましょう。

国勢調査や人口推計など、多くの統計データが提供されています。

国勢調査、人口推計、住民基本台帳人口移動報告、住宅・土地統計調査、家計調査、家計消費状況調査、消費動向指数、全国家計構造調査、全国消費実態調査、小売物価統計調査、消費者物価指数、労働力調査、就業構造基本調査、社会生活基本調査、科学技術研究調査、経済センサス、事業者母集団データベース、個人企業経済調査、サービス産業動向調査、経済構造実態調査

このように、多種多様な統計データがあります。ただし、統計データが多種多様すぎて、何をどう検索すればいいか迷うかもしれません。

ある程度、統計調査の中身についての知識がないと混乱するかも…

また、e-stat でも多くの統計的な資料が提供されています。

e-stat

e-stat では、政府が調査した統計結果を確認したり統計データを活用したりできます。

e-stat も、提供されている統計データは多いです。そのため、サイト内で迷子になるかも…

必要な統計データを見つけ出すことができたら、そのデータをCSV形式のデータでダウンロードするか、Excelデータとしてダウンロードしましょう。

CSV(Comma Separated Valuesの略)形式とは、データをカンマで区切った形のテキストファイルのことです。Excelで使用することもできますし、その他、多くのソフトウェアで扱うことができます。

ダウンロードした統計データはレポートや卒業論文に利用できます。

必ず、利用規約を確認しましょうね!

また、描画されたグラフそのものが必要な場合は、統計ダッシュボードを使ってみましょう。

統計ダッシュボード

統計ダッシュボードでは、国や民間企業等が提供している統計データをグラフ等に加工して提供しています。

こちらも、利用規約をきちんと守れば、利用可能です。

さらに、日本統計年鑑も、ネット上とはいえ、本をめくるような昔ながらの方法で中身を閲覧できます。

日本統計年鑑

日本統計年鑑には、国土、人口、経済、社会、文化など、多様な分野の統計データが収録されています。こちらも、閲覧可能な状態でネットに公開されています。

本をめくるような感覚で使えますから、本世代には使いやすいかもしれません

パソコンだけではなく、スマートフォンでも閲覧できます。また、表示されているページを印刷したり、PDFファイルをダウンロードすることも可能です。詳しいことは、ヘルプをクリックして確認してみてください。

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図書館を活用

インターネットを使って検索するだけではなく、大学図書館や公共図書館も利用してみましょう。統計的なデータを扱っている刊行物は数多く出版されていて、多くの白書や年鑑を図書館で閲覧できます。

白書、年鑑?

各省庁や出版社などが調査した結果や、将来の政策などをまとめた書物です。まずは、それらにザッと目を通してみましょう!

図書館に置かれている白書や年鑑も、ネット上に公開されている場合があります。

たとえば、「令和3年版 情報通信白書」はネット上にPDF版が公開されています。

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/pdf/01honpen.pdf

また、PDF版だけではなく、ePub3形式の電子書籍ファイルも用意されています。

タブレットやスマートフォンでも見やすいね!

おまけ:白書や年鑑、民間統計

白書や年鑑の例です。

白書

各省庁が編集した刊行物などです。

科学技術白書(文部科学省)
ものづくり白書(経済産業省 厚生労働省 文部科学省)
人権教育・啓発白書(法務省 文部科学省)
厚生労働白書(厚生労働省)
労働経済白書(厚生労働省)
国土交通白書(国土交通省)
情報通信白書-ICT白書-(総務省)
エネルギー白書(経済産業省)
食育白書(農林水産省)
消費者白書(消費者庁)
消防白書(消防庁)
水産白書(水産庁)
森林・林業白書(林野庁)
警察白書(警察庁)
犯罪被害者白書(国家公安委員会 警察庁)
経済財政白書(内閣府)
防災白書(内閣府)
子供・若者白書(内閣府)
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数が多いため、『白書の白書 「政府白書」全41冊をこの一冊に』などという本まであります!

年鑑

年鑑は、各省庁だけではなく出版社など民間からも刊行されています。

日本統計年鑑(総務省統計局)
NHK年鑑(NHK放送文化研究所)
気象年鑑(気象業務支援センター 気象庁監修)
天文年鑑(天文年鑑編集委員会)
図書館年鑑(日本図書館協会図書館年鑑編集委員会)
日本都市年鑑(全国市長会)
世界統計年鑑(国際連合統計局 原書房編集部訳)
世界年鑑(共同通信社)
ブリタニカ国際年鑑(ブリタニカ・ジャパン)
美術年鑑(美術年鑑編集部)
映画年鑑(キネマ旬報社)
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レポートや卒論にぴったり当てはまる白書や年鑑が見つかるといいですね!

民間統計

公的機関が扱う統計情報だけでなく、業界団体や民間の調査会社が扱う統計情報もあります。ネット上に公開されているものは少ないかもしれませんが、各業界団体のウェブサイトをのぞいてみましょう。ユニークな統計情報がみつかるかもしれません。


まとめ

大学でレポートや卒業論文を書くときに、統計的な情報を利用したいときがあります。統計的な情報は、自分が主張したいことの根拠として使えます。今は、多くの統計的な情報がウェブサイトで公開されていますし、大学の図書館や公共図書館にも多様な白書や年鑑が所蔵されています。

インターネット上に公開されている統計情報や図書館に所蔵されている白書や年鑑などを使って、読み手が納得するレポートや卒業論文を書いてみましょう。ただし、出典元の明記は絶対に忘れないようにしましょう!


ネット上にある使用可能な統計データを見つけ出し、その統計データをダウンロードして適切な形に加工し、最終的に、自分のレポートや卒業論文に活用できたら、相当、情報リテラシーが身についた状態だといえます!!!

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