大学院で書くレポート 感想文編

ペンとノートのイラスト

大学院で書くレポート 感想文編

社会人生活を送りながら大学院で学ぶ生活は充実していますが、いろいろと大変なこともあります。学びや研究のための時間確保が大変なことは当然ですが、大学院生活を送っていると他にも大変なことが次々と湧き出てきます。

その一つが、文章を書くこと!です。
文章を書くことなんて簡単なことだと思われるでしょうが、大学院で書かなければならない文章は「論文」です。感想文っぽい文章ならばそれなりに書くことができるかもしれませんが、論文を書くことは大変です。

まず、業務で書くような報告書的文章が通用しないことは

大学院で書くレポート 報告書編

で書きました。よろしければこちらも参考にしてください。

そして、論文は感想文的文章、たとえば、自分が体験したことをただ列挙するだけの文章や自分が感じたことをツラツラと語るだけの文章ではありません!感想文のような論文を書かないよう注意する必要があります。

論文と感想文の違い

大学院で文章を書くことの最終ゴールは、修士論文や博士論文を書くことです。感想文のような文章で書かれた修士論文や博士論文は、論文として認めてもらえません。

たとえば、修士論文や博士論文を

大学院では○○や××などを学び、広い視野で社会を見る術を手に入れることができた。また、△△学会で発表したり□□学会に投稿することは有意義な学びの機会であった。これから社会人生活を続けていく上で大学院での学びを役立てていきたい。

のように書いしまうと、論文ではないと指摘されてしまいます。

「えっ?論文でしょ? いくらなんでも、誰もこんな感想文っぽい文章、書かないでしょ!」と思われるかもしれません。でも、ここまで顕著な感想文を書かなくても、感想文っぽい文章を書く方、残念ながら、いらっしゃいます。

実は、自分は大学院生時代、学部生を対象とした論文形式の文章の書き方指導に携わっていました。多くの若い学部生を指導しましたが、たまに、社会人学生の方もいらっしゃいました。

若い学部生の中にも、感想文ぽい文章を書く人はいます。でも、感想文ぽい文章を何度も過去に書かされた社会人学生は、若い学部生よりも感想文ぽい文章を書くことから脱却しにくいように思います。一度身につけてしまった文章を書くクセ、手放すことは大変ですよね。


では、論文形式の文章とはどのようなものなのでしょうか?

少なくとも、論文形式の文章とは

①ある課題に対して何かしらの主張をしている
②その主張を支える根拠を示している

文章です。

つまり

・何も課題が設定されていない
・課題に対する主張がない
・主張はあるがその根拠がない

このような文章は論文形式の文章とは認めてもらえず、残念ながら、感想文扱いとなってしまいます。

では、感想文ぽい文章を書くクセから抜け出し、論文形式の文章を書く技術を身につけるにはどうすればいいのでしょうか?

1. まずは「論文の書き方」について書かれている本を読みましょう。

下記の記事

大学院で必要な「論文を書くためのスキル」

でも紹介しているように、わかりやすく書かれた「論文の書き方」の本はたくさん出版されています。とにかく、読みやすい本を見つけてそれに目を通すようにしましょう。

2. あとは、練習あるのみ!です。

本に目を通しただけで感想文ぽい文章を書くクセから抜け出せるわけではありません。また、論文形式の文章が書けるようになるわけでもありません。一度身につけてしまったクセから抜け出すには練習が必要です。

では、どこで練習すればいいのでしょうか?

大学院で履修している講義のレポート執筆時に練習しましょう!履修している講義のレポートレベルでは、明確に論文形式の文章を書けと指示されないこともありますが、とにかく、何らかの課題が出されているはずです。その「課題」を、論文形式の文章で書きましょう。

・レポートの課題は何か?
・その課題に対して自分は何を主張するか?
・主張する根拠は何か?

これを意識して記述するだけで、感想文ぽい文章から抜け出し、少しずつ論文ぽい文章が書けるようになると思います。

論文≠感想文

です。忘れないようにしましょう!


感想文的な文章を過去に何度も書かされた社会人大学院生が論文形式の文章を書くこと、これは想像以上に大変です。まずは「論文の書き方」について書かれている本を読みましょう。そして、履修している講義でレポート課題が出たら、そこで練習しましょう。
大学院で「文章を書く」とは「論文を書く」ことです。社会人生活が長いほど「文章ぐらい書ける!」と思いがちですが、でも、論文形式の文章を書くには練習を積む必要があります。練習を積まずに、修士論文や博士論文を書こうとしたら、多分、泣きます。

泣かないためには、そう、頑張るしかないのです!