論文のアブストラクト・図表・トピックセンテンスを活用
卒業論文や修士論文・博士論文などを書くためには、先行研究を調べる必要があります。
そのためには、多くの論文を読まなければなりません。数え切れないほどたくさんの論文の中から、自分の研究テーマに合った論文を探す作業は大変です。
論文に書かれている内容がパパッ!とわかるといいんだけど…
パパッ!とまではいきませんが、論文に書かれている内容を効率的に把握する方法はあります!
以下のような方法です。
・アブストラクト(抄録)を読む
・図や表をチェックする
・トピック・センテンスを拾い読みする
アブストラクト(抄録)を読む
まずは、定番の方法です。
論文本体を読む前に、アブストラクト(抄録)を読みましょう。
アブストラクト?
アブストラクトは、論文本体を簡潔に要約・抜粋した文章です。論文の冒頭に掲載されているケースが多いです。
アブストラクトを読むと、論文の内容をおおまかに把握できます。
まずは、論文のアブストラクトを読んで自分の研究テーマに合うかどうか確認しましょう。
短い文章ですから、サッと読むことができます!
図や表をチェックする
アブストラクトを読んで、その論文に興味をもったら、次は、論文本体をながめてみます。
もしも、論文本体に図や表があったら、それをチェックしましょう。
論文著者は、論文内で重要な内容を図や表にまとめていることが多いです。そのため、図や表を見ると、著者が何を重視しているかわかります。
文字を読むよりも、図表の方が直感的でわかりやすいですよね!
トピック・センテンスを拾い読みする
掲載されている図表に興味が湧いたら、論文本体を読んでみます。
ここで活躍するのがトピック・センテンスです。
論文本体がパラグラフ・ライティングで書かれていたら、トピック・センテンスの拾い読みができます。
各パラグラフの先頭にトピック・センテンス(パラグラフの要約文)が書かれていますので、このトピック・センテンスを拾い読みしていきましょう。論文本体に書かれている内容を把握できるはずです。
トピック・センテンスだけ読めばいいんだ!
かなり効率的に、論文に書かれている内容を把握できます!
パラグラフ・ライティングは、論理的文章の執筆を重視する英語圏に由来します。そのため、英語の論文はパラグラフ・ライティングで書かれていることが多いです。
パラグラフ・ライティングで書かれている論文を読むときは、トピック・センテンスを探して拾い読みすることをお勧めします。
まとめ
多くの論文の中から、自分の研究テーマに合った論文を探し出す作業は大変です。ここでは、論文に書かれている内容を効率的に把握する方法を紹介しました。
・アブストラクト(抄録)で確認
・図や表のチェック
・トピック・センテンスの拾い読み
よろしければ、試してみてください。
論文がパラグラフ・ライティングで書かれていると、論文著者に「ありがとう!」と伝えたくなります! そうでないときは、少し悲しい気持ちになります…