修士論文執筆へのアドバイス
序論(イントロダクション)
12月ともなれば、修士論文も完成の頃でしょうか。
「えっ!? まだ、全然…できてない」という方は、、、焦りましょう!
修士論文の提出締切日、年明けの大学が多いかもしれませんが、すぐに提出締切日はやってきます。
通学生の若い大学院生さんならば提出締切日直前の追い込みも可能ですが、社会人大学院生には時間的・体力的に直前の追い込むはかなり厳しいです。「時間に余裕がない!」「体力に自信がない!」という方は、修士論文を早めに完成させましょう!
卒業論文執筆へのアドバイス 序論・本論・結論 で説明したように、修士論文も序論・本論・結論で文章全体を構成します。(決して「起承転結」ではありません!)
量的にたくさん執筆しなければならない部分は、本論部分です!
でも、質的に頭を悩ませる部分は 序論(イントロダクション) ですから、序論部分は何度も書き直すことになります。
以下では、序論(イントロダクション)の書き方について説明します。
序論(イントロダクション)
序論では、
・テーマの重要性
・論文の目的
を明確にしておくことが大切です。
・論じるテーマの設定
論文では論じるテーマを自分で設定しなければなりません。
そこが、一般的なレポートとは異なる点です。
一般的に、レポートは「〇〇について書きなさい!」と、論じるテーマが与えられます。
つまり、レポートを書くときには、自分でテーマを設定する必要がありません。
しかし、卒業論文や修士論文、投稿論文など、論文と呼ばれるものは、通常、論じるテーマを自分で設定する必要があります。そのため、なぜそのテーマを設定したのか説明しなければなりません。
論文の序論で、なぜそのテーマを設定したか説明する わけです。
・論じるテーマの重要性
論じるテーマを設定することができたら、次は、そのテーマがいかに重要であるかを記述します。「設定したテーマはこんなに重要だよ!だから読んでね!」と読み手を説得するわけです。
そのため、序論では
・でも過去の研究では、〇〇について解明されてないよ!
・また、過去の研究に対して別の視点から論じることができるよ!
などの重要性を主張します。
論じるテーマの重要性を主張する ことによって、これから読む論文がいかに重要であるかを読み手に伝えるわけです。
・論じる目的
論文は、論じる目的が明確な文章です。何について論じているのかよくわからない「目的なく徒然なるままに綴った文章」では、論文とはいえません。序論部分で論じる目的を明確に記述することによって、読み手を目的地に連れて行くことができます。読み手に目的地も知らせず彼方此方へと連れ回すような書き方は、論文では避けましょう。
自分が論文で言いたいこと、つまり、論じる目的は、論じるテーマの重要性を説明することができていれば明確に記述できるはずです。
序論で、論じる目的を明確に記述 します。そうすれば、本論や結論へと論を繋げていくことができます。
まとめ
卒業論文や修士論文などの論文は、 序論・本論・結論 で文章全体を構成します。
量的にたくさん執筆しなければならない部分は本論部分ですが、質的にしっかり執筆しなければならない部分は 序論(イントロダクション) 部分です。
序論には
・論じるテーマの重要性
・論じる目的
を明確に記述しましょう。
序論部分で 「自分が設定したテーマはこんなに重要なのだから、論文として価値があるよ!」と読み手を説得するわけです。
そして、論じるテーマの重要性を説明することができれば、論じる目的も明確に記述できます。
まずは、序論をしっかり執筆しましょう。
そうすれば、序論部分で記述した内容に即して、本論と結論を記述していけばOKです。
本論は量的にたくさん記述することになりますので、修士論文執筆へのアドバイス 本論 で書き方の説明をしています。よろしければ、そちらも参考にしてみてください。