査読を通すために、掲載論文をチェックしよう

掲載されている論文を分析すべき項目 学会誌に投稿
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投稿予定の学術雑誌に掲載されている論文を分析する

学術雑誌に論文が掲載されるためには、その論文が掲載可能なレベルかどうか、他の研究者(専門家)によって査読されます。

査読者は学会誌側で選出した同じ分野の専門家です。

専門家は、それなりに忙しいです!

というわけで、論文の中身を詳細に吟味してもらうためには、まず、吟味するだけのレベルに論文の形が整っている必要があります。

ここでは、論文の中身ではなく、論文の形に着目して、査読を通りやすくするコツを紹介します。

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採録されている論文の書き方を分析する

投稿予定の学術雑誌に採録されている論文を対象に、論文の書き方を分析します。

分析する論文を選択

投稿予定の学術雑誌の中から、いくつか論文をピックアップして分析していきます。

似たような研究テーマの論文を探すってこと?

ここでは、自分の研究テーマに近すぎない論文を探すことをお勧めします!

自分の研究テーマにかなり近い論文を選んでしまうと、論文の中身を読解したくなります。

でも、今は、論文執筆のために必要な先行研究を探しているわけではありません。

あくまで、掲載されている論文の書き方を分析することが目的です。

ちょっと似通っているくらいがいいのかな?

書かれている内容にちょっと詳しいくらいがいいかもしれません!

また、なるべく発表された年数が新しいものを選ぶようにしましょう。

古い論文だと(特に日本の場合)、アカデミックなライティング方法がまだ浸透していなかった頃に書かれた可能性があります。

古い論文の中には、自己流の書き方をしている論文もあるかもしれません。

あまりにも古い論文は参考にしないほうがいいでしょう。 

分析内容

・見出しの付け方

掲載されている論文を分析すべき項目

まずは、どのような見出しをつけているか確認しましょう。

1万字を超えるような文章になると、どのような見出しをどのようにつけているかは重要です。

ここの、2000字ほどのブログ記事でさえ、見出しのない状態で読むと、けっこう大変ですよ!

自分の論文に応用できそうな見出しがあったら、メモしておきましょう。

・パラグラフの数を確認

次に、各見出しの中に書かれているパラグラフの数をかぞえましょう。

パラグラフ?

形としては、段落みたいなものです。まぁ、中身は違いますが!

どのような見出しに対して、どのくらいのパラグラフが割り当てられているかを確認します。

・パラグラフ内のセンテンスの数

さらに、各パラグラフ内に記述されているセンテンスの数をかぞえます。

各センテンスの字数までかぞえれば、パーフェクトです。

見出しを確認し、パラグラフの数をかぞえ、さらに、センテンスの数までかぞえることができたら、掲載されている論文の形が、ほぼ確認できたことになります。 

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分析結果を参考に投稿論文を書く

確認した論文の形に沿うように、投稿論文を書いてみましょう。

普段の書き方と違って戸惑うことも多いかもしれません。でも、まずは、チャレンジです!

確認した見出しの付け方やパラグラフの配分、センテンスの数などを意識しながら書いてみると、自分の文章の書き方の傾向(癖?)が見えてくるのではないでしょうか。

自分の文章の書き方の傾向から外れると、論文執筆に時間がかかるかもしれません。

でも、あくまで、査読を通すことが目的ですから、見出しの付け方やパラグラフの配分、センテンスの数などは、分析結果に沿ったほうがいいです。

実際、書き終えた論文を読んでみると、投稿予定の学術雑誌で指定されているフォーマットに則った論文ができあがっているのではないでしょうか。

投稿予定の学術雑誌に掲載されたいわけですから、自分の文章の書き方に執着しすぎないことをお勧めします。

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まとめ 

ここでは、論文の中身ではなく、論文の書き方に着目して、学術雑誌の査読が通りやすくなる方法を提案しました。

まずは、投稿予定の学術雑誌に採録されている論文を読んで、書き方を分析しましょう。そして、その分析結果を使って投稿論文を書いてみます。

書き終えた論文を読んでみると、投稿予定の学術雑誌で指定されたフォーマットに則った論文ができあがっているのではないでしょうか。


なかなか査読を通らないときって、自分では気づいていない文章の書き方の癖のようなものが、Accept の邪魔をしているかもしれませんよ!

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