卒業研究発表会で自分の研究成果を発表し、口頭試問を受ける
早稲田大学人間科学部eスクールは、通信教育課程扱いです。
とはいえ、インターネット経由で講義を受講しているだけでeスクールを卒業できるわけではありません。
最低2年間、ゼミ(研究室)に所属して卒業研究に取り組み、その成果を研究発表会で発表し、発表後に行われる口頭試問に合格しなければ卒業できません。

「通信教育」っていうイメージと、ちょっと違うね!
以下、私のeスクール時代の経験をもとに、卒業研究発表会と口頭試問について説明します。
そもそも、卒業研究発表会って何?
卒業研究発表会は、教員や教育コーチ、在学生、卒業生などの前で、自分が取り組んだ卒業研究を発表する会です。
原則、所沢キャンパスで行われます(2025/8/21 閲覧)。
スライドをスクリーンに映しながら発表する形が一般的です。
発表後、すぐに質疑応答が行われます。
たとえば、発表が終わると「なぜ、この研究テーマを選んだのか」「実験環境について、もう少し詳しく説明してほしい」「〇〇ページのスライドについて確認したい」など、さまざまな質問が寄せられます。

口頭試問ですから、単なる質問コーナーではありません!
発表者は、その場で質問に答えることになります。
口頭試問は、質問とそれに対する応答の部分を含めた「試験」です。

なんか、怖い!

ChatGPTなどの生成AIに依存しすぎると、口頭試問で困るかもしれませんよ!
以下で、卒業研究発表会のスライド作りと発表練習のコツを説明します。
スライド作り
スライドは、指定された発表時間内で終えることのできる枚数にします。

発表時間は厳守しなければなりません!
発表時間が超過して、口頭試問の時間がなくなってしまうと困るからです。
頑張って研究した人ほど、あれもこれもとスライドに詰め込みたくなりますが、時間オーバーにならないよう気をつけましょう。

私のときは発表時間が10分でした。そのため、10分で発表を終えられるよう、削れるところは潔く削ってスライドを作成しました!

時間厳守のスライドだね!
また、発表後の口頭試問のときに映し出しておくスライドを1枚用意しておくこともお勧めします。
たとえば、研究内容をわかりやすく1枚にまとめたスライドを作成し、発表が終わったら、それを映し出しておきます。

そうすると、質問する人が質問しやすくなります!

そんなスライドを用意する時間的余裕がなかったら?
そのようなときは、発表用スライドの中から一番重要だと思うスライドを1枚選び出し、それを複製して発表用スライドの最後につけ加えておきましょう。
念入りな発表練習
卒業研究発表会では、ビデオカメラによる収録も行われます。

収録があるんだ!
収録された映像は、オンデマンド用のコンテンツになります。

ビデオカメラを向けられると一気に緊張しますよ!
そのため、発表練習は、自己チェックと他者チェックで念入りにしておくことをお勧めします。
まずは、自己チェック
今は、スマートフォンやパソコンを利用して簡単に自撮りで撮影ができます。自分で自分の発表を録画し、自己チェックしてみましょう!最初は少し照れるかもしれませんが、すぐに慣れますよ。
次に、他者チェック
ゼミ仲間や先輩、教育コーチの前で発表練習をし、アドバイスをもらいましょう。また、本番さながらに、発表時間の経過を知らせるベルなどをチリンと鳴らしてもらう方法もお勧めです。経過時間の感覚をつかむことができますし、緊張した気分でリハーサルできます。

できれば、口頭試問っぽく、何か質問してもらえるとありがたいですね!
ただし、卒業研究の内容を学会で発表したり論文に投稿する予定のある人は、研究室以外の人に自分の研究内容を公表しない方がいいです。
宿泊先の検討
卒業研究発表会に参加することが決まったら、発表前後の宿泊をどうするか検討することをお勧めします。

宿泊先の検討は、eスクールならではかもしれませんね!
卒業研究発表会は、所沢キャンパスで行われます。
発表会当日は、教員、教育コーチ、学友、先輩・後輩など多くの人が所沢キャンパスに集まります。
遠方から来る人も多く、大学近隣のホテルは混みあいますし、使い勝手のいいホテルから予約されていきます。
「発表の順番が朝一番になってしまい、始発電車で間に合うかどうか?!」という状況になる可能性もありますから、卒業研究発表会への参加が決まったら宿泊をどうするか早めに検討しておくことをお勧めします。

私は、通えないほどの遠隔地に居住していたわけではありませんが、安全のため、発表会前日は近場のホテルに泊まりました!
まとめ
早稲田大学人間科学部eスクールは、最低2年間、ゼミ(研究室)に所属して卒業研究に取り組み、その成果を研究発表会で発表し、発表後に行われる口頭試問に合格しなければ卒業できません。
時間内に収まるスライドを作成し、それを使ってしっかり発表練習してから、卒業研究発表会に臨むことをお勧めします。
また、宿泊先を検討しておくと安心ですよ。

卒業研究発表会、時間が余って困る人もいましたが、どちらかというと、時間が足らなくなって、最後、超早口になる人が多かったです!