論文の結論は、くどくど書かず、簡潔に!
卒業論文や修士論文など論文形式の文章は、序論(イントロダクション)・本論(ボディ)・結論(コンクルージョン)で構成します。序論部分や本論部分を明確に記述したら、最後の結論(コンクルージョン)部分は、その結果を示すだけです。
まず、序論部分で、論じるテーマについて詳細な記述を行いました。
また、本論部分で、言いたいことの根拠を示しました。
つまり、序論部分と本論部分で、書かなければならないことを書き終えています。結論部分を書くための準備が完了しているわけですから、あとは、文字通り「結論」を記述するだけです。
ということで、結論部分には、序論で記述した「論じる目的」に対応する「結果(答え)」を簡潔に書きましょう!
結論(コンクルージョン)部分に書くこと
結論(コンクルージョン)で記述する内容は
・本論で記述した根拠を簡潔に要約する
・序論で掲げた言いたいこと(論じる目的)の結果を示す
の2点です。
1. 本論で記述した根拠を簡潔に要約する
本論部分で、論文で言いたいこと(論じる目的)を達成するために多くの根拠を記述しました。結論部分では、それらの根拠を簡潔に要約します。
要約?
本論で記述した内容を、あくまで短く、簡潔にまとめます!
本論部分には、多くの根拠が示されています。そのため、単に「まとめ」をしようとすると、どうしても長文になってしまい、結論部分で本論部分のまとめをしてしまいます。結論部分は、あくまで、論文で言いたかったことの結果を記述する場所です。本論で記述した内容は、簡潔に短く要約することが大切です。
2. 序論で掲げた言いたいこと(論じる目的)の結果を示す
序論部分で掲げた言いたいこと(論じる目的)の結果を、結論部分に書きます。
たとえば、何かしら言いたいこと(論じる目的)を掲げていたのですから
〇〇について明らかにする
〇〇問題を解決する
〇〇方法を提案する
その結果を書きましょう。
もしも、序論部分で掲げた言いたいこと(論じる目的)の結果が、自分の望んでいた結果と異なってしまっても仕方がありません。特に、実験系の研究分野では、自分が望んでいたような結果が得られないことも多いです。でも、結果は結果です。仮説が否定されたのであれば、否定されたという結果を書きましょう。それも一つの知見となります。
苦労してたどり着いた結果です。自信をもって書きましょう!
結論部分には、言いたいこと(論じる目的)の結果を記述します。
今後の展望
ここまで行ってきた研究を、今後、どう繋いでいくかという「今後の展望」を記述したいときは、結論部分に書くこともできます。特に、修士課程や博士課程へ進学する場合は「今後の展望」は重要です。ただし、「今後の展望」を記述する際は、ここまでの研究結果と「今後の展望」の記述が混同しないように注意しましょう。
「過去」と「未来」は別物ですよね!
まとめ
卒業論文や修士論文など論文形式の文章は、序論(イントロダクション)・本論(ボディ)・結論(コンクルージョン)で論文全体を構成します。
結論部分に記述する内容は
・本論で記述した根拠を簡潔に要約する
・序論で掲げた言いたいこと(論じる目的)の結果を示す
の2点です。
また、「今後の展望」を結論部分に記述するときは、ここまでの研究結果と「今後の展望」が混同しないよう、注意しましょう。
剽窃疑いとか嫌ですから、論文末尾に参考文献リストを必ずつけましょうね!