修士論文執筆へのアドバイス 本論(ボディ )
12月ともなれば、修士論文はほぼ完成でしょうか?
「えっ!? まだ、全然、できてない!」という方は、、、少し焦りましょう!
修士論文は、卒業論文執筆へのアドバイス 序論・本論・結論 で説明したように、序論・本論・結論で文章全体を構成します。
序論(イントロダクション)は、アレコレ頭を悩ませながら執筆することになり、質的に執筆が大変です。でも、量的にたくさん執筆しければならない部分は 本論(ボディ)です。ここでは、量的にたくさん執筆しなければならない本論部分について説明していきます。
本論(ボディ)
本論では、序論で明確にした論じる目的を達成します!
とにかく、目的を達成するために以下のように具体的に 根拠 を積み重ねていきます。
根拠を積み重ねていくことによって、読み手を納得させるのです。
目的を達成するために根拠を示す
読み手を納得させるべく、とにかく根拠を示していきます。
多くの根拠 を適切に示すことができれば、本論部分で論じる目的を達成できます。根拠が多いほど説得力は増すのですから、これまでの研究の成果を パラグラフ・ライティング に注意しながら記述していきましょう。
また、論文のテーマから外れた内容を記述しないよう注意しましょう。あくまで、修士論文の序論で明確にした論じる目的に関することだけ記述します。これまで頑張ってきた研究についてアレコレ書いていると、つい、思いついたアイデアなども書きたくなります。でも、ここはグッとこらえて、論じる目的を達成することに集中しましょう。
とにかく、本論部分では、序論で明確にした論じる目的を達成するべく根拠を示していくことが大切です。
調査結果や実験結果、文献などを使って具体的に書く
論じる目的を達成するために、これまで行ってきた調査や実験、参考にした文献などについて具体的に記述 しましょう。
まずは、どんな調査や実験をしたのか、参考にした文献やモデルなどがどのようなものであるか等、説明します。そのあと、調査した結果や実験の結果、また、参考にした文献やモデルとの関連などを記述していきます。
その際、できるだけ具体的に記述しましょう。論文は、抽象的概念で記述された文章というイメージが強いです。でも、調査結果や実験結果などは、具体的にわかりやすく書くべきです。その方が説得力が増すはずです。
調査結果や実験結果、また、これまでに読んだ多くの書籍や論文などを駆使して論じる目的を達成するべく、本論ではなるべく具体的に根拠を示していきましょう。
まとめ
卒業論文や修士論文などの論文は、 序論・本論・結論 で文章全体を構成します。
質的にしっかり執筆しなければならない部分は 序論(イントロダクション) 部分ですが、量的にたくさん執筆しなければならない部分は 本論(ボディ) です。
本論は
・調査結果や実験結果、文献などを使って具体的に書く
ようにしましょう。
本論部分まで記述できれば、あとは結論を書くだけです。(多分) 楽勝 (のはず) です!
書籍の紹介
論文の書き方について書かれている本は、たくさん出版されています。大学の図書館や本屋さんに多くの書籍が並んでいますので、その中から読みやすいと感じる本を選んで参考にするといいと思います。
とはいえ、「本をゆっくり読む時間はもうないから、なるべく具体例をあげてやさしく説明している本がいい!」という方には、以下の本が読みやすいかもしれません。現役の大学准教授が学部生向けに執筆しているので、わかりやすいと思います。
酒井聡樹(2017)『これからレポート・卒論を書く若者のために 第2版』共立出版