トピック・センテンスとサポート・センテンス
パラグラフ・ライティングでは、パラグラフの冒頭にトピック・センテンスを書きます。それに続けて、トピック・センテンスの記述内容をサポートする説明文や根拠、具体的な例などを記述します。サポート・センテンスで、トピック・センテンスの記述内容を裏付けていきます。
サポート・センテンスで実際に読み手を納得させていくことになります。

トピック・センテンスをきっちりサポートして、読み手を納得させましょう!

ここからが本番だね!
パラグラフ・ライティングの基本については、こちらで

トピック・センテンスとコンクルーディング・センテンスについては、こちらで説明しています。

パラグラフ・ライティングは、論理的な文章を書くことに適したライティング方法です。トピック・センテンスをサポートする説明文や根拠、具体的な例などを記述して、読んでいる人を納得させましょう!
サポート・センテンスで裏付けをする
トピック・センテンスで記述した内容をサポートするため、サポート・センテンスを書きます。サポートということばから、補助的なイメージをもつかもしれませんが、実際には、ここからが本番です。

「サポートする」って「支援する」みたいなイメージだけど、違うのかな?

「支援する」よりも「裏付ける!」かな?
パラグラフ・ライティングでは、パラグラフの冒頭にトピック・センテンスを示し、サポート・センテンスで読み手を納得させていきます。
サポート・センテンスの種類
サポート・センテンスといっても、文(センテンス)にこだわる必要はありません。図や表、グラフ、写真なども使っていきましょう。便宜上、サポート・センテンスと表現していますが、トピック・センテンスの記述内容をサポートするものであれば、文(センテンス)以外を使って問題ありません。
たとえば、統計的な資料を使うこともできます。

複数のサポート・センテンス
サポート・センテンスは複数用意しましょう。パラグラフの冒頭部分に書いたトピック・センテンスの内容を読み手に納得させるには、複数のサポート・センテンスが必要です。
トピック・センテンスの記述内容を以下のような形で裏付けていきましょう。
・詳細に説明する
・根拠となる具体例を挙げる
・図や表、グラフ、写真を示す

「わかりやすく説明すると〇〇だよ!」とか「こんな事例があるよ!」って、読み手を説得していくわけだ!
サポート・センテンスは、より詳細に、より具体的に書くようにしましょう。詳細で具体的であればあるほど、トピック・センテンスの記述内容を読み手に納得させることができます。
サポート・センテンスの注意点
トピック・センテンスで記述した内容と異なるトピックを、サポート・センテンスで書かないように注意しましょう。パラグラフ・ライティングでは「1つのパラグラフ内では、1つのトピックについてのみ」記述します。
上図のパラグラフ③のように、Cについて記述するときはCに関するトピックについてのみ記述します。パラグラフ①や②のように混在させないように注意しましょう。
また、トピック・センテンスをサポートするものが1つや2つしか浮かばないときは、パラグラフで扱おうとしているトピック自体があまり重要でない可能性があります。そのようなときは、パラグラフの削除も考えましょう。
パラグラフは、見た目は段落と似ています。でも、パラグラフ・ライティングではパラグラフ内のトピックの扱いが厳密なことに注意しましょう。

この厳密さが、論理的な文章を作り出します!
まとめ
パラグラフ・ライティングで、実際に読み手を納得させるセンテンスはサポート・センテンスです。
トピック・センテンスで記述した内容を複数のサポート・センテンスで裏付けます。トピック・センテンスの記述内容を裏付けるものであれば文(センテンス)以外を使ってもかまいません。図や表、グラフ、写真なども利用しましょう。また、トピック・センテンスの記述内容を裏付けるために、サポート・センテンスは、より詳細に、より具体的に書くようにしましょう。
パラグラフ・ライティングは、論理的な文章を書くことに適したライティング方法です。そのため、欧米では、パラグラフ・ライティングを学校で教えるほど普及しています。論理的な文章には読んでいる人を納得させる力がありますから、ビジネス場面でもきっと役立ちますよ!

話題、変わりますが…
トピック(topic)とかサポート(support)とか、英語表現を日本語のカタカナ表現に変えるとなんだかニュアンスが変わってしまう気がします。説明するのが難しいです!