意見を論理的に伝えたいときに書く文章は、序論・本論・結論

序論本論結論の構成で自分の意見を主張する書き方を表現した図 ライティング
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主張を明確に伝えるために、序論・本論・結論の構成で書く!

自分の意見を論理的に他者に伝えるための文章(たとえば卒論などの論文)を書くときには、序論・本論・結論の構成で書きましょう。

序論・本論・結論の構成で書くと、論理の流れが明確になります。

とはいえ、序論・本論・結論の構成で書けば論文になるというわけではありません。

論文には自分の意見(論文で伝えたい主張)が必要です。

論文を書くのであれば、まずは、自分の意見(主張)を明確にしましょう。

自分の意見(主張)のない論文はダメってことか…

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論文には、自分の意見(主張)が必要

論文には、自分の意見(主張)、つまり、読み手に伝えたい何かしらの意見(主張)が必要です。

その意見(主張)を明確にするために、序論・本論・結論の構成で論文を書きます。

自分の意見とか主張かぁ…なんかピンとこないなぁ…

では、自分の意見や主張が書かれている論文と、意見や主張が書かれていない報告書を見比べてみましょう!

論文

論文は、ある事柄について主張して、その主張を読み手に納得させる文章です。

ある事柄について報告するだけの文章とは異なります。

たとえば、次のような序論、本論、結論の構成で書かれている文章です。

①(序論)
論文形式の文章とは、主張、根拠、結論が明確に書かれた文章である。
以下で、Xが論文形式の文章であるかどうか検討する。

②(本論)
Xには、〇〇という主張が明確に示されている。
Xには、〇〇という主張の根拠が明確に示されている。
Xには、〇〇という主張に対する結論が明確に示されている。

③(結論)
以上のことから、Xは論文形式の文章といえる。

上記の文章、①の序論部分で主張、②の本論部分で根拠、③の結論部分で結果が示されています。

なんだか、当たり前のことを言ってるような気がする…

でも、当然だと納得しますよね!

つまり、上記のような書き方をすると読み手を納得させることができるわけです。

① 序論で主張を明確に示す
② 本論で主張を支える根拠を明確に示す
③ 結論で主張に対する結果を明確に示す

論文では、序論部分で自分の意見(主張)を、本論部分で読み手を納得させる根拠を、結論部分で結果を明確に示します。

では、意見や主張のない文章はどんな感じになるの?

報告書(意見や主張のない報告書)

報告書は、見聞した事柄そのものを正確に伝えることに重きをおいた文章ですね!

一般的に、報告書では、まず、いつ、どこで行われたか、また、誰が参加したかなどを書きます。

それに続いて、報告する内容を簡潔にまとめた文章を書きます。

それから、報告すべき具体的な内容を書きます。

報告書の書き方を表現した図

最後に、報告内容全体のまとめをすることもあります。

序論と本論と結論があるように見えるけど…

たしかに、A までが序論で、a1, a2 , a3 が本論で、A’ が結論ぽいですね!

でも、A で書かれている概要は、報告する内容を簡潔な文章で示しているだけです。

そこに、自分の主張があるわけではありません。

a1, a2, a3 も、報告内容を列挙しているだけです。

A’ も何かしらの主張に対する結果ではありません。

あくまで、見聞した事柄そのものを報告しているだけで、そこに意見(主張)はありません!

違いはなんとなくわかったけど、論文なんてほとんど書いたことないからなぁ…

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論文を読んで書き方のコツをつかもう!

論文の書き方を身につけることは簡単ではありません。

まずは、興味ある論文を読みながら書き方のコツをつかんでいきましょう!

どんな書き方をしているか探るんだね!

論文を読んでいて「読みやすいな!」と感じる文章があったら、その論文の書き方を確認します。

序論本論結論の構成で自分の意見を主張する書き方を表現した図

たとえば、読んでいる論文の

【序論】
・論じるテーマA は何か
・テーマA の 背景B はどのように書かれているか
(論文では、このB1、B2、B3…を書くために先行研究を利用することが多いかな)
・テーマA について言いたいこと、つまり、主張C はどのように書かれているか
【本論】
・主張C に対する根拠が、どこにどのように書かれているか
【結論】
・言いたかったこと、つまり、主張の結果は何か

などを確認します。

これらがきちんと書かれている文章は、論理の流れがわかりやすいはずです!

論文を読むときには、論文の中身だけでなく書き方にも注目し、論文形式の書き方に慣れていきましょう。

また、論文形式でレポート課題を書くときの方法については、こちらで説明しています。

まとめ

自分の意見を論理的に他者に伝えるための文章(たとえば卒論などの論文)を書くときは、序論・本論・結論の構成で書きましょう。

序論・本論・結論の構成で書くと、論理の流れが明確になります。

序論部分で自分の意見(主張)を明確に示し、本論部分で読み手を納得させる根拠を書き、結論部分で主張に対する結果をまとめます。

ただし、論文の書き方を身につけることは簡単ではありません。

まずは、論文を読むときに、論文の中身だけでなく書き方にも注目することをお勧めします。


序論・本論・結論の構成で文章を書きさえすれば論文になるわけではないことに注意しましょう。大事なのは、自分の意見(主張)ですよ!

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