学術誌への論文投稿 査読から採録への流れ

査読の壁とその査読の壁を乗り越えたい人を描いた図 論文投稿

投稿した論文への査読から、修正、再投稿、採録までの流れ

博士号取得をめざす大学院生は、学術誌に論文を投稿します。そして、その論文の採録通知がくることを心待ちにします。なぜなら「学術誌に自分の論文が採択されるか採択されないか」は、自分の研究業績に大きく関わってくるからです。そして、この採録の前に立ちはだかっているものが「査読の壁」です。

「査読の壁」については

学術誌への投稿論文の前に立ちはだかる「査読の壁」
学術誌に論文を掲載してもらうには査読の壁を突破しなければなりません。査読結果には、一般的に accept,minor revision,major revision,reject の4つがあります。査読の壁を突破する頑張りどころは、major revisionのときです。

で説明しています。興味のある方は、そちらをご覧ください。

「査読」を簡単に説明すると「学術誌に投稿された論文を該当分野の専門家が読み、論文の内容をアレコレ審査すること」です。

そのため「査読の壁」を突破することができれば、投稿した論文が学術誌に掲載されます。つまり、公表学術論文として認められるわけです。公表学術論文として認められれば、自分の研究業績に堂々と加えることができます。

以下、実際に、私が論文を学会誌に投稿して論文が採録されるまでの経緯をもとに、説明をしています。専門分野や所属学会によって違いはあるかもしれませんが、一般的な流れは以下のようなものだと思います。


査読の流れ

下の図は、論文を投稿してから論文が公開されるまでの流れです。

投稿論文の査読の流れを示した図

 

上図でわかるように、論文は学会の事務局に投稿します。それ以降、連絡を取る相手は編集委員です。つまり、直接、査読者と連絡することはありません。

査読する人が誰かわからないような仕組みだね!

著者と査読者の間に、常に編集委員がいるというイメージです

査読結果も編集委員が連絡してきます。

投稿論文の査読結果が要修正となった場合を示した図

そして、著者が対応しなければならないケースは revision 、つまり 要修正 になったときです。査読結果が revision(要修正)になったときに「適切に修正できるか、できないか」が「採択されるか、されないか」を決定することになります。

一般的に、査読結果は

【accept】(採録)
論文をそのまま受理します。
【minor revision】(要修正)
若干、修正の必要があります。 正しく修正されれば受理します。
【major revision】(要修正)
大幅な修正の必要があります。 著者による修正後、再度査読しますが、修正後の査読次第で結果は変わります。
【reject】 (不採録)
掲載を拒否します。

の4ケースです。

上の4つのケースのうち、revision(要修正)と連絡がきたら、「査読の壁」突破の本番開始です。

accept(採録) に向けて、勝負だね!


査読結果が reject (要修正)の場合

査読結果が一発でaccept(採録)の場合もあるようですが、大学院生の場合、そのようなケースは少ないと思います。また、査読結果がreject(不採録)の場合は、ここで一旦終了して仕切り直しです。

したがって「査読の壁」を突破する頑張りどころは、査読結果が 要修正 、つまり【minor revision】と【major revision】になったときです。

要修正 ①【minor revision】

マイナーリビジョンとは、文字通り、それほど重大ではないが修正箇所があるという査読結果です。マイナーリビジョンの場合は、査読者の指摘に沿って丁寧に修正していきましょう。

accept(採録)に向けて希望の光がみえる状態です

査読者が指摘している内容がどのようなものか丁寧に読み取り、その指摘に沿った修正を行います。

要修正 ②【major revision】

メジャーリビジョンは、文字通り、重大な修正箇所があるという査読結果になります。この場合は、論文修正に時間をとられることになるでしょう。

おそらく、メジャーリビジョンの場合は、投稿した論文に対して多くの指摘があるはずです。また、投稿した論文の根幹に関わるような深い指摘もあるでしょう。

たくさん修正したり、新たに調べ直して補筆したり、大変な作業になるんだね!

でも、査読者からの指摘に対して適切な対応ができたら、再投稿論文が採択される可能性があります。

revision(要修正)になった時の対応については、こちらでも説明しています。

投稿論文の査読結果がrevision(要修正)だったときにすること
査読結果が revision(要修正)になったときは、査読者の指摘内容を丁寧に読んで回答方針を立てましょう。その回答方針に則って投稿論文の修正・補筆作業を行います。また、修正・補筆した内容を査読者に伝えるための回答文も用意しましょう。

論文の修正が終わったら再投稿

査読結果がrevision(要修正)だったときは、指摘された内容を精査して適切な修正を行ってから、論文を再投稿します。そして、2度目の査読結果を待ちます。

編集委員から reject(不採録)の連絡がきたら、ここで終了です。

私の場合、査読は2回で終了でした!

でも、編集委員から accept(採録)の連絡がきたら、あとは、出版に向けての最終チェックをするだけです。校正作業は、論文の体裁をチェックするだけですから、ほとんど作業負荷はありません。

「accept(採録)おめでとう!」だね!


おまけ

私が論文投稿した学会では

Editorial Manager
Editorial Manager® 世界標準のオンライン投稿・審査システム これ一つで、編集業務を効率的に

を利用していました。インターネット上のやり取りだけで、論文の投稿も査読結果の連絡も、すべてできてしまいます。ノートパソコン一台あればOKでしたから、社会人大学院生としてはとてもありがたかったです。

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まとめ

学術誌に投稿した論文の査読結果が revision(要修正)の場合、その論文を修正したり補筆したりする作業は大変です。でも、査読者に指摘された箇所を修正したり、足りない部分を補筆したりする作業を適切におこなうことができたら、論文が採択される可能性があります。

「査読の壁」を突破すれば、投稿した論文が学術誌に掲載されます。つまり、公表学術論文として認められるわけです。公表学術論文として認められれば、自分の研究業績に堂々と加えることができますね。

博士号取得に一歩近づくことができました!


 

大学院に入ってから、博士号を取得するってマジで大変なことなのだとわかりました。無謀な挑戦しちゃったなと、結構、後悔したものです…

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