カタカナ表記、ひらがな表記、漢字表記を適切に使い分けよう!
大学のレポートや卒業論文を書くときには、カタカナやひらがな、漢字表記を適切に使い分けましょう。

大学で、そのレベルの話?
意味が伝わりにくいカタカナ語

特に、カタカナ語の連発は避けましょう。

カタカナ語の連発は避ける
大学のレポートや卒論でカタカナ語を使うときは、そのカタカナ語が指し示している意味をきちんと理解した上で使いましょう。

でも、なんとなく、カタカナ語って、かっこいいから使いたくなる!

いくら雰囲気がかっこよくても、意味がわからない文章になっては困ります!
たとえば

「デファクト・スタンダードをめざす」とは?

デファクト…、何それ?

デファクト・スタンダードは「事実上の標準」という意味で、「業界標準」と言いたいときに使ったりします!

ふ〜ん…。そもそも、デファクトって英語?

ラテン語です!
De facto standard (WIKIPEDIA) 英語版
https://ja.wikipedia.org/wiki/デファクトスタンダード 日本語版

ラテン語!!!
レポートや卒論を書くときには、意味がよくわからないカタカナ語を連発しないようにしましょう。
肝心の内容が読み手に正しく伝わらなくなってしまいます。
漢字で表記できないか検討する
カタカナ語を使う前に、そのカタカナ語の指し示す意味を適切に表現する漢字表記がないか、まずは検討してみましょう。

それじゃあ「コンピュータ」も「電子計算機」って書いた方がいいの?

さすがに「コンピュータ」は、中学生でもわかる程度に普及していますので、そのまま使って大丈夫です!
すでに、中学生でもわかる程度に日常生活で使われているカタカナ語であれば、わざわざ漢字表記にする必要はありません。
でも、専門用語や業界用語など、特定分野で流通しているだけのカタカナ語を使いたいときは、言い換え可能な漢字表記がないか検討することをお勧めします。
たとえば、以下のような語句では、カタカナ、漢字、原語、どれがわかりやすいですか?

カタカナ語の意味を説明する
とはいえ、レポートや卒論では専門的な内容を記述するため、日常生活では使われないカタカナ表記の語句を使うことは多いです。
適切な漢字表記が見つからないときは、そのカタカナ語が指し示している意味をきちんと説明しましょう。

カタカナ語の意味が曖昧なまま使ってはダメってことだね!
学術の世界で使われる専門用語であれば、どこかに語句の意味が定義されているはずです。
そのため

「〇〇は、△△△△の意味である。」「〇〇は、△△△△と定義される。」など、きちんと書くことができます!
英語をもとにしたカタカナ表記であれば、もとの英語の綴りを示すだけでも意味が伝わるでしょう。
とにかく、曖昧なまま使うのではなく、きちんと語句の意味を理解して使うようにしましょう。

でも、漢字がいっぱい並んでいる文章って、読みにくそう…
では、ここで、レポートや卒論を読みやすくする、ちょっとしたコツを紹介します。
ひらがな表記をお勧めする漢字表記
大学で書くレポートや卒論は難しい語句が多く使われるため、どうしても漢字が増えてしまいます。

漢字が多いと、なんか、読みにくい!

漢字は画数が多いからでしょうか、漢字が並んでいると、重く、暗く、見えてしまいますね…

白い部分を増やすと明るい印象になって、読みやすくなるかも!

ということで、漢字で書く必要のない語句はひらがなで表記しましょう!
たとえば、以下のような語句をひらがなで表記します。
これらはレポートや卒論などでよく使われる語句ですから、ひらがな表記にすると白い余白部分が増えます。そのため文章全体が明るい印象になります。

こういう作業は、ChatGPTなど、生成AIに相談してもいいかもしれません。
プロンプト*を工夫してみましょう。
* プロンプト(Prompt):生成AIを使用するときにユーザが入力する指示や質問のこと。適切な結果を生成してもらうためには、明確で具体的なプロンプトが必要。

ただし、ひらがなばかりにするとそれはそれでよみにくいですから、なにごともほどほどにね!
まとめ
大学のレポートや卒業論文を書くときには、カタカナやひらがな、漢字を適切に使い分けるようにしましょう。
専門用語や業界用語など、特定分野で流通しているだけのカタカナ語を使うときは、言い換え可能な漢字表記がないか検討することをお勧めします。
ただし、画数が多い漢字ばかりが並んでいる文章は暗くなりがちです。
そのようなときは、漢字で書く必要のない語句をひらがなで表記してみましょう。
文章が、少しは読みやすくなります。

謎のカタカナ語が連発され過ぎると「これ、けむに巻こうとしてる?」と、ちょっと疑ってしまったりするわけです、はい!