アニメーション機能を使わずに、文字を出現させたり色を変えたりする
卒論や修論、投稿論文などを発表するときのスライドには、アニメーション機能を多用し過ぎないことをお勧めします。

アニメーション機能とか、すごく使いたくなるけどね!
たしかに、アニメーション機能を使うと、伝えたいポイントが強調されて伝わりやすくなります。

とはいえ、質疑応答のときに気まずい時間が流れたりします!
そこで、アニメーション機能を使わずに、スライドの複製を使ってアニメーションのように見えるスライドを作ってみましょう。
アニメーションのように見えるスライドの作り方
スライドの複製を利用
アニメーションぽく見せたいスライドを複製します。
複製したスライドに文字を付け足したり色を変えたりして、2枚のスライドを続けて再生します。

パラパラ漫画を作るイメージかな?
1:スライド①を複製して、まったく同じスライド②を作る
2:複製したスライド②の中で強調させたい部分に手を加える
たとえば
・文字を出現させたければ、出現させたい場所にテキストを追加する
・色を変えたければ、その場所の色を変更する
3:スライド①の後ろに、複製したスライド②をおく
4:クリックして、スライド①のあとでスライド②を表示する

スライド①の次に加工したスライド②が表示されますので、文字が出現したり色が変わったように見えます。

こんな、感じです!
アニメーション機能ほど複雑な動きは作れませんが、重要なポイントを強調することはできます。
スライドの複製を使ったアニメーションのメリット
スライドの複製を使ったアニメーションは、研究発表後の質疑応答のときにメリットを発揮します。
たとえば、質疑応答のときに「〇〇ページのグラフをもう一度見せてください。そのグラフで…」などと質問されることがあります。
そのとき、〇〇ページのスライドにアニメーションが設定されていると、再度アニメーションが再生されてしまいます。

凝ったアニメーションが設定されていると、再生時間が長くなり気まずい空気が流れます!
でも、スライドの複製を使ったアニメーションであれば、スライド②を映すだけですから、再度アニメーションが流れることはありません。

迅速に、質問に応えることができるね!
おまけ:質疑応答用のスライド作成
卒論や修論、投稿論文などの発表後に行われる質疑応答の時間は重要です。
そのため、質疑応答の時間に映し出しておくスライドを用意しておくことをお勧めします。
たとえば、発表した内容を簡潔にまとめたスライドを作成し、それを質疑応答のときに映し出しておきます。

「ご清聴ありがとうございました」などというスライドより、役に立ちますよ!
まとめ
卒論や修論、投稿論文などの研究発表をするときに使うスライドは、なるべくシンプルに作成することをお勧めします。
PowerPointなどの使い方に慣れてくると、いろいろなアニメーション機能を使ってみたくなりますが、アニメーションの多用は避けましょう。
重要なポイントを強調したいときは、スライドを複製してアニメーションのように見せることもできます。
この方法ならば、質疑応答のときに、再度、アニメーションが再生されてしまうようなことがありません。

研究発表向きではありませんが、PowerPointのアニメーション機能を使うと面白い動きを作り出すことができるから、いろいろトライしてみたくなりますよね!