研究発表のためのスライド作成のコツ Part2

パソコン画面にパワーポイントの文字が書かれたイラスト

研究発表のためのスライド作成のコツ Part2

大学院で研究を進めていくと、自分の研究をいろいろな人の前で発表する機会が増えます。せっかくの機会ですから、インパクトのあるスライドを作成して自分の研究を発表したいです。社会人大学院生であればスライド作成に慣れている方も多く、身につけているスライド作成技術を存分に発揮したくなりますね。でも、研究を発表するためのスライドは、華やかさよりもわかりやすさが重視されます。

このあたりのことは

研究発表で使いたいシンプルなスライド

でもふれています。ご興味のある方は参考にしてみてください。

ここでは、わかりやすいスライドとはどんなものか、図の作成を例にして説明しています。
以下、PowerPoint(Microsoft Office for Mac 2011)を使って描画しています。


例として、病院の総合窓口での受付から診察への流れを示した図(あくまで架空の病院です)を描いてみます。こんな感じの図をイメージしています。

パワーポイントで描いた影なしのスライド

1.  描きたい図のイメージ

とてもシンプルな図だと思います。


さて、この図でもっとも伝えたい情報は、紹介状をもっていない人は

・当日、診察を受けられる
・当日、診察を受けられない

の二つのケースがあるということです。

病院を訪れた人にとって当日診察を受けられるか受けられないかは重要な情報ですから、図を使って直感的に伝えたいわけです。

シンプルな図ですが、伝えたい情報は明確です。


SmartArtを作ってみた!

まずは、PowerPointのSmartArtの機能を使って、診察までの流れを描画するとどうなるかやってみましょう!

PowerPointのSmartArtは簡単に綺麗な図を描くことができる便利なツールです。PowerPointに慣れてくると、すごく使いたくなります(自分は、なりました!)
ただ、SmartArtは描画パターンが決まっているため融通が利かないという欠点があります。

たとえば、SmartArtを使うとこんな感じの流れ図を簡単に描くことができます。

パワーポイントでSmartArtを使って描いた図

2.  SmartArtで描いた図

とても素敵な流れ図です。
SmartArtを使うと、このような素敵な図を簡単に描くことができます。


でも、2. SmartArtで描いた図 では

紹介状がなくても相談窓口での対応によっては、当日診察できる

という情報が抜け落ちてしまいます。これでは困ります。

いろいろ頑張れば、SmartArtを使ってイメージ通りの図が描画できるのかもしれません。でも、せっかくSmartArtを使って簡単に描画しようとしているのに、ここでアレコレ頑張りたくはありません。


線と四角形と三角形を組みわせて描いてみた!

シンプルに、線と四角形と三角形だけを使って病院の窓口での手続きを描画してみました。

パワーポイントで描いた影付きのスライド

3.  線と四角形と三角形で描画

図形の塗りつぶし機能を使って色をつけたり、図形の枠線を消したりなどの作業はしていますが、使った図形は 線と四角形と三角形 だけです。

シンプルな図形を組み合わせただけですが、伝えなければならない情報を描画できています。いい感じですね(自画自賛です)。

これで完成でも構わないのですが、伝えたい情報を明確にするためにもう一工夫しましょう。

PowerPointで描画すると、なぜか、影がついてしまいます。
影があると、図がボケて見えませんか?
自分の場合、影があると「パソコン画面を見過ぎて目が疲れてしまった!」と目をゴシゴシしてしまうほどボケて見えてしまいます。

ということで

「影」は消し去りましょう!

上記の 3.  線と四角形と三角形で描画 から「影」を取ると、上記の 1.  描きたい図のイメージ となります。

つまり

3.  線と四角形と三角形で描画
↓    (←影を消し去る)
1.  描きたい図のイメージ

となるわけです。

1. の図は、影がないため図や文字が鮮明に見えると思います。
シンプルでわかりやすい図になりましたね(自画自賛です)!


研究を発表するためのスライドは、華やかさよりもわかりやすさが重要です。
PowerPointで描画すると、図はいろいろと装飾されてしまいます。発表内容をアピールするためには装飾機能も必要ですが、わかりやすさを重視する研究発表の場では不向きなこともあります。伝えたい情報を過不足なく伝えるためには、余計な装飾は削除しましょう。

簡単な図形を組み合わせて伝えたい情報を描画するスキル、磨いていきたいですね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする