研究発表で使いたいシンプルなスライド

パソコン画面にパワーポイントの文字が書かれたイラスト

研究発表で使いたいシンプルなスライド

大学院で研究を進めていくと、自分の研究をいろいろな分野の人の前で発表する機会が増えていきます。今は、スライドを映しながら発表するケースがほとんどですから、発表するときは発表用のスライドを用意しなければなりません。社会人大学院生は、プレゼン用のスライド作成などに慣れている方も多いと思います。スライドの作成なんて「楽勝!楽勝!」という方もいらっしゃるかもしれません。でも、自分の研究を人前で発表するためのスライドって、社会人がイメージするプレゼン用のスライドと、少々異なるように思います。

おそらく、研究発表の目的が、発表後のディスカッションに重きを置いているからだと思います。

この辺りのことは下記の記事

研究発表のためのスライド作成のコツ Part1

でもふれています。ご興味のある方はそちらも参考にしてください。

とにかく、発表内容が聞き手に伝わらなければ「話し手と聞き手のディスカション」は成立しません。「話し手と聞き手のディスカション」が成立して初めて、自分の研究を人前で発表する意味があるのです。

研究を人前で発表する目的は

研究内容を聞き手に伝えて、その上で聞き手とディスカションすること

です。

決して

プレゼン技術を聞き手に披露すること

ではありません。

では、自分の研究内容を聞き手にうまく伝えるためにはどうすればいいのでしょうか?
まずは

・シンプルなスライドを用意する
・聞き手の知識量に合わせてスピーチを変える

ことだと思います。

シンプルなスライドを表示

シンプルなスライドとは、たとえば、下記のようなスライドのことです。

研究の背景が書かれているスライド

研究内容を発表するときにシンプルなスライドを用意しておくと、これからスピーチする内容を直感的に聞き手に伝えることができます。
直感的に発表内容を把握した聞き手は「多分、これからこんなことを話すんだろうなぁ」と発表内容を予測できます。このように、シンプルなスライドを使って、聞き手に発表内容を予測させることが大切です。発表内容を予測した聞き手は、その後の発表内容を理解しやすくなるはずです。

たとえば、上のスライドを表示して

「人間が読み上げた音声とコンピュータを使って読み上げた音声を比較すると・・・」

などとスピーチしたらどうでしょうか。
発表内容を予測できていた聞き手はスピーチを理解しやすいですね。

つまり

シンプルなスライドを表示して、聞き手に発表内容を予測させる

ことが大切なのです。

聞き手の知識量に合わせてスピーチを変える

発表の場で話すスピーチは、事前に準備しなければならないスライドと比較して変更が簡単です。シンプルなスライドは、スピーチの内容の変更を助けます。逆に、作り込んでしまったスライドは、スライドに書かれている情報に縛られてしまいスピーチの内容を変更しにくくなります。

やはり、ここでもシンプルなスライドは役に立ちます。聞き手の様子を見ながら、シンプルなスライドを使ってスピーチの内容を臨機応変に変更していきましょう。

たとえば、先ほどのスピーチ

「人間が読み上げた音声とコンピュータを使って読み上げた音声を比較すると・・・」

「プロのアナウンサーが読み上げた音声と〇〇音声合成ソフトウェアを利用して読み上げた音声を使って比較実験したところ・・・」

などと、聞き手の知識量が多いと判断されたとき、臨機応変にスピーチ内容を変更することができます。シンプルなスライドほど、聞き手の知識量に合わせたスピーチ内容への変更が簡単ですね。

つまり

シンプルなスライドは、聞き手の知識量に合わせてスピーチを変えることに便利

なのです。


このように、自分の研究を人前で発表するときには、シンプルなスライドを用意しましょう。シンプルなスライドは聞き手に発表内容を予測させることができる上に、聞き手の知識量に合わせてスピーチを変更するときに便利です。

スライド作成に関して、発表者自身が高いテクニックを身につけていると、ついつい、そのテクニックを使って豪華なスライドを作りたくなります。でも、ここは、グッと我慢して聞き手重視のスライドを作成するように心がけましょう。そうすれば、自分の研究内容について有意義なディスカッションが繰り広げられるはずです。

研究を人前で発表する目的は、自分の研究を発展させるヒントを手に入れることです。ディスカッションすることをおそれず、どんどん人前で発表していきましょう!

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