学会発表のためのスライド作成ー空白の重要性

研究発表のためのスライド スライド

学会発表のためのスライド作成 ー空白の重要性ー

学会など、時間制限が設けられている場で使用するスライドは直感的に伝わるように工夫することが大切です。文字や画像で埋め尽くされたスライドの内容を、短時間ですべて見る(読む)ことはできません。

でも、たくさん書きたくなる!

書けるスペースが残っていると、あれこれ書きたくなりますよね

空白部分があると、なんだか、もったいない気がして…

でも、逆に、文字や画像で空白部分をあれもこれもと埋め尽くしてしまうと、一番大切な伝えたいことがどこに書かれているか、わからなくなります。伝えたいことが伝わらないのでは本末転倒です。

スライド上に空白部分があるからこそ、読んでもらいたい文字を読んでもらうことができるし、見てもらいたい画像も見てもらうことができることに注意しましょう。

 


 

例えば、左は自分が大学院初期に作成したスライドで、右は大学院後期に作成したスライドです。

大学院初期

 

大学院後期

研究の背景が書かれているスライド

研究の背景が書かれているスライド

 

 

 

 

 

初期の頃のスライドには、多くの内容が詰め込まれています。そのため、「研究の背景」が何であるのか見ただけでは直感的に理解できません。

それでも、当時

・箇条書きを利用
・吹き出しを使って、間(ま)を強調
・本や音声波形の画像を利用

などを利用して、工夫したつもりです。でも、あれこれ書き足していくうちに、何がいいたいのか自分でもよくわからなくなってしまったのでしょう。


 

以下、シンプルなスライドを作成するために、自分が注意した点について説明します。

 

1. 言いたいことを絞る
2. もっとも言いたいことのみ、色を変える

 


 


1. 言いたいことを絞る

まず、言いたいことを絞りました。

短時間で研究の背景について説明するためには、言いたいことを絞らなくてはなりません。

絞る?

そう、絞る!でも、この絞る作業って想像以上に大変でした

 

まず、スライド上の文字数を減らしました

文字を減らす作業は文字を書き足す作業よりも、実際にやってみると大変です。

研究の背景が書かれているスライド

これで、50文字です。

 

次に、文字の配置を工夫しました

文字の配置を工夫することによって、文字そのものを使わずに伝えたいことが伝わるようになります。

例えば、上図の、人間の音声機械の音声 という文字列の配置を利用して、人間の音声機械の音声 を比較していることを伝えています。

 

文字数を減らして、文字の配置を工夫するんだ!

 

文字数を減らすことによって、空白部分が増えます。その増えた空白部分によって、文字の配置が鮮明になりますね。

このように、文字数を減らしたり、文字の配置を工夫したりすることによって、伝えたい内容を伝わりやすくしました。

 


2. もっとも言いたいことのみ、色を変える

もっとも言いたいことが強調されるよう、そこだけ色を変えました。

短時間で研究の対象を伝えるためには、研究の対象が何であるか簡潔に表現しなければなりません。そのため、間(ま)に着目 の部分のみ、色を変えました。

これは、たった 7文字 だ…

研究などの発表の場では発表時間が限られていますから、自分の研究対象等は簡潔に説明しなければなりません。そのため、上のスライドでは、色を反転して 間(ま)に着目 していることを表現しました。

これも、文字数を減らすことによって空白部分が増え、その増えた空白部分によって、文字の色を反転するだけで言いたいことを鮮明にすることができたといえます。

一番伝えたいことが伝わるよう、色を利用しましょう。多くの色を使い過ぎると、伝えたいことが伝わりにくくなってしまいます。

 

でも、たくさんの色を使うと華やかな感じがするんだけどなぁ…

華やかさより、伝えたいことが伝わる方が大事では?

 

もっとも言いたいことが強調されるよう、色を利用しましょう。

そのためには、文字や図でスライドを埋め尽くさないように気をつけることが大切です。文字や図でスライドを埋め尽くさなければ、空白部分が残ります。スライドの空白部分が多いと、色を反転するだけでもその部分が鮮明になりますね。

 


 


まとめ

学会など、時間制限が設けられている場で使用するスライドは直感的に内容が伝わるようにしましょう。

そのために

・文字数を減らしたり、文字の配置を工夫
・もっとも言いたいことが強調されるように色を利用

するようにしましょう。

文字や図でスライドを埋め尽くさないように気をつけることが大切です。文字や図を減らすとスライドに空白部分が残ります。そうすると、空白部分が多くなり、色を反転するだけでもその部分が鮮明になります。

空白部分があるからこそ、読んでほしい内容が伝わりやすくなります。

 


 


 

スライドの何も書かれていない部分、つまり、空白部分って、無駄な部分のように感じますが、実は無駄ではないんです。ちゃんと、存在する意味があるんです。空白は、大事!


 


 

 

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