発表時間内に、伝えたいことを伝えきるスライドを作成しよう!
自分の研究内容が伝わりやすいスライドを作成して、卒論や修論を発表しましょう。
スライドを作成するときは、まず、所属しているゼミ(研究室)に発表用スライドのテンプレートがないか確認することをお勧めします。もしも、発表用スライドのテンプレートが用意されているようでしたら、それを使ってスライドを作成します。
テンプレートが用意されていなかったら?
がんばりましょう!
スライドを作成するときに注意したいことは、一番伝えたいことが伝わるように作成することです。実際に、スライド作りに取りかかると、あれもこれもとスライドに詰め込みたくなります。でも、そうすると、伝えたいことがぼやけたスライドになってしまいます。
スライドに文字や画像を詰め込みすぎて、空白部分がなくなるようなことは避けましょう!
伝えたいことが伝わるスライド作りのコツは、スライドの枚数を増やしすぎないこと、大きめのフォントを使うこと、なるべく図を活用することです。そうすれば、読んでもらいたい文字をきちんと読んでもらうことができますし、見てもらいたい画像をきちんと見てもらうことができます。
発表時間は思いのほか短いです。伝えたいことを発表時間内に伝えきれるように、スライドを作成しましょう。
以下、卒論や修論の発表用スライドを作成するときのコツです。
スライドの枚数
スライドの枚数は、発表時間を目安にして決めます。
発表時間が10分ならば10枚、15分ならば15枚程度を目安にしましょう。ただし、最初に映し出しておくタイトルスライドは別です。
目安は、1分1枚だね!
ぴったり、1分1枚である必要はありません!
上限は、10枚を目安にしているのであれば12枚くらい、15枚を目安にしているのであれば18枚くらいでしょうか。目安とするスライドの1.2倍くらいまでの枚数に押さえるようにしましょう。実際にスライド作りに取りかかると枚数が増えてしまいがちですから、注意しましょう。
スライドの枚数が多過ぎると、発表の後半は「スライドをめくるだけ状態」になってしまいます。
文字の大きさ
スライドで使用する文字の大きさは、発表会場にいる人が読むことができる大きさにします。
以下は、スライド上に12ポイントから44ポイントの大きさで文字を書いたイメージです。
パッと見て読むことができるのは、24ポイントぐらいまでかな?
読んでもらうことが目的で文字を書いているのですから、読める大きさで書きましょう!
パソコン画面でスライドを作成していると、12ポイントくらいであれば、簡単に読むことができます。でも、発表会場でスライドを見ている人には小さすぎて読めません。スライドを作成するときは、意識的に大きなポイントを使うようにしましょう。大きなポイントを使うと、長々とした文章を書きにくくなります。
文章を書いてしまうと、スライドの文字を読み上げるだけの発表になってしまいます!
フォントはゴシック系がお勧めです。
図を活用する
伝えたいことを伝えるためには、言いたいことを図にまとめましょう。
文字ではなく図で説明
たとえば、研究の背景について説明したいのであれば
左のように、なるべく図で表現します。右のように文字だけで表現すると、文字を読むことに集中してしまいます。作図できるものは、なるべく作図して、伝えたい内容が直感的に伝わるようにしましょう。
図をスライドに表示して、声で細かな説明をします!
なるべく伝えたい内容を図にまとめ、それをスライドに表示しながら、細かな説明を発話で補う発表スタイルをお勧めします。
配置を工夫
作図するときに文字や図の配置を工夫すると、さらに、伝えたいことが伝わりやすくなります。
たとえば、左図のように配置を工夫すると、何を比較しているかがわかりやすくなりますね!
伝えたいことが伝わりやすくなるよう、文字や図の配置を工夫しましょう!
見本 フォント・ポイント・線の太さ
本記事に載せた図のフォントやポイント、線の太さは以下のようになっています。よろしければ参考にしてみてください。
まとめ
卒論や修論を発表するときには、発表用のスライドを作成します。発表用のスライドを作成するときには、自分の伝えたいことが伝わりやすくなるよう、以下のような工夫をしましょう。
・スライドの枚数を増やし過ぎない
・大きなポイントを使って書く
・図を活用して、配置を工夫する
発表時間は思いのほか短いです。そのため、スライドは、伝えたいことを発表時間内に伝えきることができるように作成することをお勧めします。
研究内容を発表時間内にきちんと伝えることができれば、発表後に行われる質疑応答の時間が充実しますよ!