研究発表で使いたいシンプルな棒グラフ

幅を広めた棒グラフ

大学院での研究生活が続くと、自分の研究内容を人前で発表する機会が増えます。研究発表の場では、限られた時間内に的確に自分の研究を伝えなければなりません。そのためには、文字ばかりのスライドではなく、グラフも使って端的に研究内容を伝えたいですね。
ただ、スライド作りに慣れていると、つい、華やかなスライドを作りたくなります。華やかなスライドは人目を引きますが、本当に伝えたい内容がボケてしまう危険があります。社会人大学院生はスライド作りに慣れている方が多く、スライドが華美にならないよう注意することをお勧めします。

研究発表のスライドはシンプルに作ること!これを心がけることがポイントですね。

ここでは棒グラフについて説明していきますが、円グラフと折れ線グラフ、散布図については、下記の記事

・円グラフ:研究発表で使いたい、発表意図が伝わる円グラフ
・折れ線グラフ:シンプルで見やすい折れ線グラフ
・散布図: 研究の場で描く機会が多い散布図

で説明しています。ご興味のある方はそちらもご覧ください。

今回は、シンプルな棒グラフを描く方法について説明していきます。
以下、Excel(Microsoft Office for Mac 2011)を使って描画しています。

棒グラフで伝えたいことは何か!

グラフの元データは以下とします。月別の販売台数ですね。

棒グラフを描くための月別販売台数の表

このデータから、発表で伝えたいことは

7月の販売台数は他の月より多い!

と仮定しましょう。

グラフは、上の目的を達成するために描きます。つまり、グラフを描く上で最も大事なことは、上記の目的 7月の販売台数は他の月より多い! を伝えることです。ですから、それ以外の情報をグラフに装飾する必要はありません。グラフを描き始めると、つい、何のためにグラフを書いているのか忘れがちになりますので注意しましょう。

さて、棒グラフは 7月の販売台数は他の月より多い! を伝えるにふさわしいグラフの形です。なぜなら、棒グラフで描くと直感的に数の大小を比較できるからです。

では、実際に 7月の販売台数は他の月より多い! が直感的に伝わる棒グラフを描いてみましょう。


何も考えずにExcelで棒グラフを描くと余計な線や装飾がつきます。
そのため、 7月の販売台数は他の月より多い! という目的とは関係ないものを順に削除していきましょう。

次に示すように、不要なものを削除していくことになります。

① グラフ周りの余計な文字や線は不要です。
・タイトルの「販売台数」や凡例の「販売台数」を削除!
・横軸の目盛り線も削除!
・グラフ周辺の四角い囲み線も削除!

タイトルや凡例などを削除した棒グラフ

不要なものはどんどん削除していきましょう。上で示したようにグラフ周りの余計な文字や線を削除すると、以下のような棒グラフになります。かなり、シンプルになってきました!

月別の販売台数を示したデフォルトの棒グラフ

さらに、余計なものを削除していきましょう。

② 棒グラフ自身の余計な装飾、着色は不要です。
・棒グラフのグラデーションや影は削除!

棒グラフの装飾の削除を指示したグラフ

棒グラフのグラデーションや影を削除して色をグレー系に変更すると、以下のような棒グラフになります。スッキリした見やすいグラフになりました。この棒グラフでも見やすいと思いますが、もう少し工夫してみましょう。

棒グラフの色を変更したグラフ

7月の販売台数は他の月より多い! が直感的に伝わるよう、棒グラフに手を加えます。

③ 棒グラフ自身を目立たせる。
・棒グラフの幅を太くする!
・7月の棒グラフの色が目立つよう好みの色で塗りつぶす!

棒グラフの幅の変更を指示したグラフ

(注):ここでは、要素の間隔を調整することになります。そのため、要素の間隔の値を小さくして棒グラフの幅を広げることになりますので注意しましょう。

いよいよ最後の仕上げでです。7月の棒グラフの色が目立つよう棒グラフの色を変更しました!

完成した棒グラフ

7月の販売台数は他の月より多い! ことが一目瞭然の棒グラフになりましたね!

棒グラフを書く目的がめでたく達成されました!


自分の研究内容を人前で発表するときには、限られた時間内で的確に研究内容を伝える必要があります。そのために、直感的で伝わりやすいグラフは積極的に活用していきたいものです。
ただし、Excelなどを使ってグラフを描くと不要な装飾がついてしまいます。このような装飾は、余計な情報となってしまい真に伝えたい目的を阻害します。少々、面倒ですが、余計な情報は取り去ってシンプルなグラフを描くよう心掛けましょう。

いろいろ付け足していくプラス方向の発想に捉われることなく、マイナス方向の発想もいいものですよ!

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