卒業論文のテーマと卒業論文の書き方
卒業論文を書くために研究テーマを決める
卒業論文を書くためには、まず、研究テーマを決めなければなりません。
研究テーマ? よく、わからない…
卒業論文を書くためには何かしら研究をする必要があります。そのため、まずは、研究テーマを決めましょう。
前段階なしに、卒業論文をいきなり書こうとしても、ネタがないので、、、ムリです!
もしも、卒業論文のための研究テーマがどうしても決められないときは、自分の好きなもの、興味があるものと専門分野をかけ合わせてみましょう。
好きなもの? アニメかな!
好きなもの×専門分野
アニメ好きならば、その好きなアニメと自分の専門分野をかけ合わせてみましょう。
たとえば
アニメのキャラクター商品とライセンスビジネスの変遷、コミックマーケットの海外への影響と今後の展開、など、組み合わせることができませんか?
さらに、論じる視点を付け加えると
・日本とアメリカで放映されているアニメの類似点と相違点
・アニメ作品におけるジェンダー問題 〜幼児教育における影響
・アニメの二次的著作物に対する著作権問題 〜同一性保持権の視点から
なるほど、論文っぽいね!
好きなものを卒論の研究テーマにすると、先行研究を調べるときのモチベーションもあがります。先行研究を調べているうちに、自分なりの意見が明確になってくるかもしれません。
ただし、卒論の研究テーマが決まったからといって、すぐに卒論が書けるわけではありません。研究テーマが決まったら、先行研究を調べましょう。
先行研究を調べないと、卒業論文を書けません!
卒業論文には主張(意見)が必要
卒業論文は、調べ学習や感想文とは異なります。卒業論文には、自分の主張(意見)が必要です。また、その主張(意見)の根拠も示す必要があります。
卒業論文は序論・本論・結論の形式で書きます。序論・本論・結論の形で自分の主張(意見)を明確にしましょう。
序論部分
序論部分では、選んだ研究テーマの背景やそのテーマを選んだ理由、自分の主張(意見)を記述します。
・どんなテーマか
→ テーマの中身がわかるよう、研究テーマの背景を具体的に説明します
・なぜそのテーマを選んだか
→ 選んだ理由を説明します。たとえば、改善すべき点がある、新たなシステムを提案したい、など
・そのテーマで自分が言いたいこと
→ 自分の主張(意見)を明確に記述します
序論部分、つまり、論文の最初の部分には、こういうことを書くんだね!
そのためには、先行研究を調べる必要があります。
自分の研究テーマに則した過去の文献を探すんだ!
序論部分では、選んだ研究テーマの背景やそのテーマを選んだ理由、テーマに対する自分の主張(意見)を記述します。そのために、先行研究が必要です。
本論部分
本論部分には、実際に行ったことを記述します。
自分の主張(意見)の根拠を記述するために、文献を引用したり、表や図を使ったりなどの工夫をしましょう。また、根拠は複数書くことをお勧めします。
きちんと研究活動をしていないと、本論部分には何も書けないってことだ!
研究活動をしていないと厳しいです!
結論部分
結論部分では、本論部分の内容をまとめ、自分の主張(意見)の根拠を示します。根拠を示して、自分の主張(意見)の正当性を伝えましょう。
結論部分は、シンプルだね!
序論・本論・結論に記述する内容の例
たとえば
・アニメの二次的著作物に対する著作権問題 〜同一性保持権の視点から
をテーマにすると
【序論部分】
どんなテーマか!
・アニメの二次的著作物や、著作権問題、同一性保持権について先行研究を参考にしながら説明する。
なぜそのテーマを選んだか!
・先行研究と関連づけながら、アニメの二次的著作物に対する著作権問題の課題や改善箇所などを指摘する。
そのテーマで自分が言いたいこと!
・アニメの二次的著作物に対する著作権問題について、同一性保持権の視点から〇〇と主張する。
【本論部分】
・序論部分で示した〇〇という意見の根拠を書く。
・根拠は複数用意する。
・具体的には、参考文献を使ったり、アンケート調査の結果を示したり、など。
【結論部分】
・本論部分で示した根拠を簡潔にまとめる。
・序論部分で示したアニメの二次的著作物に対する著作権問題における同一性保持権の視点からの主張〇〇が言えたと書く。
このように、序論部分を書くためには、先行研究を調べる必要があります。また、本論部分を執筆するためには、実際に研究活動を行う必要があります。
まとめ
卒業論文を書くためには、まず、研究テーマを決めなければなりません。どうしてもテーマが決まらないときは、自分の好きなもの、興味があるものを研究テーマに設定できないか、考えてみることをお勧めします。
研究テーマが決まったら、先行研究を調べましょう。調べた内容をもとに、序論部分を書きます。
頑張って研究活動をしましょう。実際に研究した内容を、思う存分、本論部分に書きます。
自分の好きなこと、興味のあることを研究テーマにして、自分の主張(意見)を卒業論文に書いてみましょう!
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