卒業論文のアドバイス 図表を入れるとき

論文で使う表と図(グラフ)の描き方を示した図 卒業論文

卒業論文執筆のアドバイス 図表などを入れるとき

卒業論文など論文形式で書く文章は、基本的に「文字」で記述します。でも、図や表を効果的に使うと、言いたいことがより伝わりやすくなります。

エクセルを使うと、表やグラフは簡単に作れるよ!

エクセルはとても優秀なソフトウェアですが、優秀であるがゆえに、表やグラフに過度な装飾を施したくなります。でも、過度な装飾は、表に描かれている数字そのものや、グラフを使って比較したいデータそのものを見えにくくすることがあります。卒業論文などの論文で表や図を使うときは、表に描かれている数字そのものやグラフを使って比較したいデータそのものが重要ですから、表やグラフはシンプルに描くことを心がけましょう。

また、図表を載せたら、必ず、その図表について論文内で言及しなければなりません。写真などを使う場合も同様です。言いたいことを論じるために必要な写真を載せ、その写真について論文内で必ず言及します。

特に理由もなく論文に図表や写真を載せてはダメです!

以下で、卒業論文を書くときに知っておいた方がいい、図表や写真の扱い方についてに説明します。

ただし、卒業論文や投稿論文などの論文を書くときには、大学や担当教員、学会など、提出先が図表や写真の扱い方についてのルールを設定している場合が多いです。必ず、ルールを確認するようにしましょう。


論文で図表などを使用するときのルール

まず、卒業論文などに図表を載せるときは

・通し番号つきのタイトルをつける
・載せた図表について論文内で言及する
・引用したものであれば出典元を図表下に明記する

ことに注意します。

・通し番号つきのタイトルをつける
論文では、「表1 ・・・」や「図1 ・・・」などと、タイトルの前に通し番号をつけます。通し番号は、図と表で別々につけましょう。この通し番号付きタイトルは、論文全体の通し番号にする場合もありますし、章ごとの通し番号「表2-1」(←第2章の1番目の表)にする場合もあります。

・載せた図表について論文内で言及する
図表を載せたら、必ず、その図表について論文内で言及します。「表1の結果から…」「図2のグラフをみると…」などと図表の助けを借りながら論文内で論じましょう。

主役は文章。図表はそれを助けるものだね!

・引用したものであれば出典元を図表下に明記する
卒業論文などに、どこかから引用した表や図を載せたときは、必ず出典元(どこにあったものか、誰が作ったものかなど)を書きます。表や図に限らず、他人が書いた文章を無断で使わないよう気をつけましょう。

どこかでみつけた文章や図表をことわりなく自分の論文で使うと、たしか、剽窃扱いになるんだよね!

剽窃行為は、厳しい処罰の対象となりますよ!

出典元の書き方などは、大学や担当教員、学会などの提出先が、詳細なルールを決めている場合があります。そのような場合は、指定された書き方にしたがいましょう。


推奨ルールと工夫(注意)点

表のタイトルは上

「表」とは、文字・数字・記号・縦横の罫線で構成されたものを指します。

表のタイトル(キャプション)は、表の上部に表示します。タイトルの前に、表1 やTable1などと通し番号をつけましょう。その通し番号を利用して「表1に〇〇の結果を示す」などと論文内で言及します。

卒業論文などで使う表の見本が描かれた図

表を作成するときの工夫
・数値の大小がわかりやすいよう、セル内の数値の桁を合わせましょう。
・データを説明するセルと実際のデータがかかれているセルを簡単に見分けることができるよう工夫します。たとえば、上図のように、データを説明するセルのフォントを太くする、センタリング(中央揃え)をする、セルの背景に色をつける、などの工夫をしましょう。

過度の装飾は避けながらも、表に描かれている数値(文字)が見やすくなるよう工夫することが大切です。

図のタイトルは下

「図」とは、グラフ・写真などの文字で書けない不定形のものを指します。

図のタイトル(キャプション)は、図の下部に表示します。タイトルの前に、図1やFigure 1などと通し番号をつけましょう。その通し番号を利用して「図1のグラフからわかるように…」などと論文内で言及します。

卒業論文などで使う図の見本が描かれた図

グラフを作成するときの工夫
・量的な違いがわかりやすいグラフを描きましょう。たとえば、3Dなど立体的に見えるグラフではなく、2Dの平面上に描かれたグラフを使います。平面に描かれたグラフの方が、長さの違いを把握しやすいです。
・軸のラベル、凡例、数値の単位、などを明確に描きましょう。

過度の装飾は避けながらも、描かれているグラフの内容が見えやすくなる工夫をすることが大切です。

写真を使うときの注意点

写真は、図として扱われます。そのため、タイトルは写真の下で、通し番号は、図2やFigure 3となります。

写真を引用するときは、図表を引用するときよりも注意が必要です。なぜなら、写真の引用は、文章や図表を引用するよりも簡単だからです。

写真の引用は簡単だから、逆に、注意が必要ってこと?

現在、インターネット上には多くの写真があふれています。また、写真をコピペする方法は簡単です。そのため、写真のコピペのコピペのコピペなども起きている状態で、もはや、オリジナルの写真がどれだかわからないケースもあります。

写真を他所から引用する場合も、図表を引用するときと同様に、出典元(どこにあったものか、誰が作ったものかなど)を写真下に明示します。ただし、引用したい写真の出典元に、写真の使用ルールが明記されていることもあります。まずは、出典元にある引用(転載)ルールを確認しましょう。

また、論文内に写真を載せる場合は、なぜその写真を使う必要があるのか読み手を納得させる必要があります。論文などで写真を使用する場合は「なんとなくその写真を載せてみた」という使い方はありません。「図2の写真が示すように…」などと、写真を使って言いたいことを明確に説明しましょう。

さらに、写真に写っている被写体の権利についても考慮しなければなりません。それは、自分で撮った写真でも同じです。たとえば、人が写っている写真であれば、写っている人にその写真を使っていいか確認する必要があります。自分で撮った写真を使用する場合でも肖像権などに注意しましょう。

文章だけでは説明しにくい箇所に写真を利用したいケースはあります。そのようなときは、著作権や肖像権などの権利をきちんと調べてから利用するようにしましょう。

写真著作権と肖像権 | 公益社団法人 日本写真家協会
あらまし 著作権Q&A 契約マニュアル 著作権研究 著作権関連書籍紹介 著作権は著作物の創作の時に始まり、保護期間は作者の死後70年間存続*1します。著作権の不正使用や紛争を無くするために、協会では使用者側との契約を勧めています。「写真寄稿

おまけ(図表のタイトルを表記する位置について)

なんで、表のタイトルは上で、図(特にグラフ)のタイトルは下に表示するの?

実は、自分も「なぜだろう」と不思議に思っていました。以下は、あくまで仮説ですが、もしかしたら、表は、上に表示されている列の説明を読んでから下の数字を追っていくからで、グラフは下に表示されている軸の説明などを見てから描かれているグラフを追っていくからかなぁと思ったり…

論文で使う表と図の見本と視線の動きを示した図

実際のところ、どうなのでしょうか。どこかにきちんと調べた文献あるのかな?

スポンサーリンク

まとめ

卒業論文など、論文形式で書く文章は基本的に「文字」で記述します。でも、図や表を効果的に使うと、言いたいことがより伝わりやすくなります。

論文に図表を載せたときは、その図表に通し番号つきのタイトルをつけます。そして、論文内でその図表に言及します。また、引用した図表があれば、必ず、図表の出典元を明記しましょう。

卒業論文や投稿論文などで図表をあつかうときは、大学や担当教員、学会などの提出先で扱い方のルールを設定している場合があります。そのようなときは、指示されたルールにしたがいましょう。


 

コピペ(copy & paste)は簡単にできます。そのため、コピペを安易にしてしまいがちですが、でも、研究分野で、他人の文章や図表、写真などをコピペして自分の成果物であるかのように発表すると 剽窃 になります。研究分野で 剽窃 が明らかになると厳しい処罰を受けることになりますよ!

タイトルとURLをコピーしました