論文は 序論・本論・結論 の構成で書く!
卒業論文はその名が示す通り「論文」です。そのため、「論文」という形に則って書く必要があります。
論文は、序論・本論・結論 の構成で書きます。
序論・本論・結論?
思いつくままに書き綴るような書き方をしないように、注意しましょう。
「学生生活を振り返って」みたいな感想文はダメですよ!
レポートの書き方については、こちらで説明しています。
ここでは、卒業論文の書き方の基本を説明します。
卒業論文を書くときの基本ルール
卒業論文の構成は、序論・本論・結論ですが、その前に、より基本的なことを確認しておきましょう。
基本とか、めんどくさい…
以下の2つに絞ったから!
1. 感想文ぽい表現を使わない
2. 無理に難解な言い回しをしない
感想文ぽい表現を使わない
卒業論文は読書感想文のような、感想を述べる文章ではありません。
たとえば、「…と思う」「…のように感じる」「…な気がする」という表現を使わないようにしましょう。それだけで、感想文ぽい文章になりにくくなります。
故意に専門用語を多用したり、難解な言い回しなどをしない
論文らしい文章を書こうとするあまり、故意に専門用語を多用したり、長々と回りくどい難解な言い回しをしないよう注意しましょう。
わかりにくい文章=論文 ではありません!
では、ここから 序論・本論・結論 について説明していきます。
卒業論文は、序論・本論・結論で構成する
卒業論文などの論文は、文章全体を 序論・本論・結論 で構成します。
起承転結ではありません!
序論
実際に卒業論文を執筆してみるとわかると思いますが、序論部分の執筆が最も難しいです。なぜなら、序論で論じる目的を明確にしなければならないからです。
論じる目的?
「とにかく、なんでもいいから書き始めてしまおう」という状態で、卒業論文を書くことはできません。
自分は何を論じようとしているのか、何を主張したくて論文を書くのか、そこが曖昧なまま卒業論文を執筆しても、途中で迷子になってしまいます。
序論部分で、論じる目的(言いたいこと)を明確にしましょう!
自分は何を論じようとしているのか、何を主張したくて論文を書いているのか、そこを序論部分ではっきりさせます。
たとえば
「自分は、なぜこのテーマを選んだのか!」「自分は、このテーマで何をいいたいのか!」
を明確にします。
序論部分には、論じる目的(言いたいこと)を書きます。
本論
本論部分には、 取り組んだ研究内容を具体的に記述しましょう。
取り組んだ研究内容?
序論部分で明確にした 論じる目的(言いたいこと)を達成するために研究をしたのですから、本論部分に、実際に取り組んだ研究内容を記述します。
たとえば
・論じる目的(言いたいこと)の根拠となる参考資料は、〇〇だ!
・論じる目的(言いたいこと)を達成するために行った実験は、〇〇だ!
・論じる目的(言いたいこと)の根拠となるアンケート結果は、〇〇だ!
など、 論じる目的(言いたいこと)を達成するために、実際に行ったことを書きます。それを根拠にして、本論部分で論じます。
研究分野や研究手法によって、本論に記述する内容は変わってきます。いずれにしても、実際に行ったことをなるべく具体的に書くことが大切です。
自分の場合は実験系なので、実際に行った実験に関する内容を書きました!
本論部分では、実際に取り組んだこと(やったこと)を書き、それを根拠にして論じましょう!
また、本論部分をパラグラフ・ライティングで記述するとわかりやすくなります。
結論
結論部分では、序論部分や本論部分で記述した内容をまとめます。
まとめるだけでいいんだ!
結論部分には
本論部分で記述した根拠を簡潔にまとめ、序論部分で明確にした論じる目的の答えを書きましょう!
まとめ
卒業論文は 序論・本論・結論 の構成で書きます。
序論部分で、論じる目的(言いたいこと)を明確に示します。自分は何を論じたいのか、何を主張したくて論文を書いているのか、そこをはっきりさせましょう。
序論部分で論文の目的(ゴール)を明確にできれば、あとは、本論部分で根拠を示しながら論じます。そして、結論部分で簡潔にまとめましょう。
序論・本論・結論の全体的なイメージが浮かんでこないという方は、こちらも参考にしてみてください。
「自分は何を主張したいのか!」がわからない状態で卒業論文を書かないようにね!