社会人大学院生は学問の場では「初心者」

大学院人間科学研究科要項の表紙の写真

社会人大学院生は、学問の場では「初心者」

突然ですが、「楽単」という言葉をご存知ですか?

【楽単】

主に大学生の間で俗に用いられる、「単位が楽に取得できる科目」を意味する語。

日本語表現辞典より

社会人大学院生で、このような「楽単」狙いの方っていらっしゃるのでしょうか?
わざわざ高い学費を払って大学院で学ぶのに、「楽単」を基準に受講科目を決めるのはもったいない気がします。すでに社会人なのですから「単位が楽に取得できる科目」より「興味ある科目」を受講したいですよね。

大学院という学びの場は、その道の第一人者から直接学ぶことができる場です。この機会を有効に活用しないのはもったいないです。普通に社会人生活を送っていたら出会えることもない、各分野の第一人者から直接学ぶことができるのですから、興味ある科目を受講してしっかり学びたいです!

とはいえ、大学院で履修する科目は、当然、難しいです。ですから、履修している科目の専門書をいきなり読んでも意味がわかりません。「入門レベルならば・・・」と勧められた書籍でさえ、学問的な文章の書き方に慣れていないと読むだけでもかなり苦しいです。

では、こんなときはどうすればいいのでしょうか?

小学生向きの本を侮るなかれ!

社会人とはいえ、大学院という学びの場では初心者なのですから、ここは素直に初心者として学びましょう!まずは、初心者として基本を抑えることが大切です。

ところで、「人工知能(AI)」ってわかりますか?

人工知能という言葉、今、ちょっと世間を賑わしていますよね。ですから、「人工知能(AI)」くらい知っているという方も多いと思います。
でも、実際、「人工知能とは何か?」「人工知能で何ができるか?」を他人に明確に説明することって難しいですよね。

自分は、「人工知能(AI)」に興味があったので、人工知能に関する講義を受講しました。そして、人工知能に関する専門書を読みました。残念ながら、チンプンカンプンでした!

こういうときにお勧めするのが

小学生向きに書かれた本を読む!

です。

小学生向きの本なんて、いくらなんでも簡単過ぎないかと思われるでしょうが、そんあことはありません。意外に詳しいです。
また、「読者は何も知らない!」という想定で書かれていますから、イラストや写真をふんだんに使って説明してくれます。

実際に、小学生向きの本を手に取ってみると、

・必要最低限の情報が簡潔にまとめられている
・イラストや写真が多く一気に読むことができる
・専門的なことを平易なことばや図で説明している

のです。


たとえば

「よくわかる人工知能 何ができるのか?社会はどう変わるのか?」,松尾豊監修,PHP研究所
(2017年12月27日)

を見てみると

・必要最低限の情報が簡潔にまとめられている

人工知能の定義、人工知能の歴史、人工知能でできること、が簡潔に書かれています。

・イラストや写真が多く一気に読むことができる

ページ数が少なく読むべきテキストも少ないですから、一冊を一気に読んで人工知能の全体像を把握することができます。

・専門的なことを平易なことばや図で説明している

ディープラーニング、特徴量、入力層、隠れ層、全結合層など、非常に専門的なことばの説明がわかりやすく図を使って説明されています(正直、ここまで専門的なことが書かれているとは想像していませんでした!)。

小学生向きの本、決して侮れません。


社会人大学院生は、学問の場では初心者です。いきなり専門書を読んでも簡単には理解できません。そんなときは、小学生向きに書かれた初心者向きの本を探してみましょう。大学院での学びで「小学生向きの本を読むなんて、いい年して恥ずかしい!」と思われるかもしれませんが、本当に読んで損はないと思います。

少なくとも、小学生向きの人工知能の本を読めば
「『教師あり学習』って、機械の横に教師が立って手取り足取り教えることではないんだ!」
ということがわかります。

さすがに、小学生向きの本は大学図書館には所蔵されていないと思いますので、地元の公共図書館などにぜひ足を運んでみてください。小学生向きの本、超入門書としてお勧めです。

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