大学で書く卒論やレポート課題は、序論 本論 結論を意識して書こう

序論・本論・結論のそれぞれに記述する内容

卒業論文や大学のレポート課題は、序論・本論・結論を意識して書きましょう。序論・本論・結論を意識して書いた文章は、論理の流れがわかりやすくなるからです。

特に、卒論は「論文」ですから、序論・本論・結論の構成で書きましょう。

論理的な文章とはいえない、個人的な感想を綴っているだけの「感想文」や調べたことを羅列しただけの「調べ学習」のような書き方は避けます。

まず、序論部分で、論じるテーマやテーマに関する研究の背景、さらに、自分が論じたいことなどを説明しましょう。

序論・本論・結論に記述すること

序論部分では、これから何を論じるか説明する

序論部分で、これから論じる内容を丁寧に説明しましょう。

序論部分は、論文やレポートを読む人の立場になって書くことが大切です。これから何について論じるのか、研究の背景はどのようになっているのか、自分が言いたいこと（主張）は何かなど、まず、読み手に説明します。

ただし、序論で書く内容は、卒業論文とレポート課題では差があります。

卒業論文の場合

卒論は、学期末のレポート課題などと異なり、自分で卒論のテーマを決めます。そのため、どのようなテーマについて書くのか、研究の背景はどのようになっているのか、序論で丁寧に説明する必要があります。

①卒論の研究テーマがAであることを明確に示します。

②その研究テーマAの背景がどのようになっているか、たとえば、現状や問題点などの背景B(B1,B2,B3…)などを示します。

背景BのもとでテーマAについて論じるという卒論全体の見取り図を示すことができたら
③卒論で論じること（主張）Cを高らかに宣言します。

たとえば「…の提案に賛成である」とか「…に対する上限は定めるべきである」とか「〇〇で発見した種は新種である」などと、言いたいこと（主張）を明確に示します。

レポート課題の場合

レポート課題の場合は、教員によってレポートで論じるテーマが、すでに決められています。そのため、卒論のようにテーマAの背景を詳細に説明する必要がありません。

でも、テーマAに関して自分が言いたいこと、つまり「論じたいこと：C」はきちんと示すようにしましょう。それがないと、「感想文」や「調べ学習」のようなレポートになってしまいます。

「感想文」や「調べ学習」にしないために、「〇〇という提案に賛成である」「〇〇は改善するべきである」「〇〇という手法を提案する」など、自分の主張が何であるか意識するようにしましょう。

本論部分には、自分の主張を読み手に納得させるための根拠を書きます。

本論部分では、読み手を納得させる根拠を書く

序論部分で「Cについて論じる！」と宣言したら、本論部分でそれを実行します。

本論部分では、以下のように自分が言いたいこと（主張）の根拠を示していきます。

過去の文献や実験した結果、考察内容などを書いて具体的な根拠を示しましょう。本論部分に複数の根拠を書くことによって、読み手を納得させます。

主張と根拠については、こちらでも説明しています。

結論部分では、簡潔に根拠をまとめて結果を示す

結論部分では、本論で記述した根拠を簡潔にまとめて記述し、序論で示した「論じたいこと：C」の結果を書きます。

よろしければ、こちらも参考にしてみてください。

まとめ

卒業論文や大学のレポート課題は、序論・本論・結論を意識して書きましょう。序論・本論・結論を意識して書いた文章は、論理の流れがわかりやすくなるからです。

特に、卒論は「論文」ですから、序論・本論・結論の構成で書くようにしましょう。

序論部分では、これから何について論じるのか、研究の背景はどのようになっているのか、自分が言いたいこと（主張）は何かなどを、丁寧に説明します。

本論部分では、自分が言いたいこと（主張）の根拠を示します。複数の根拠を書いて読み手を納得させましょう。

結論部分では、本論部分で示した根拠を簡潔にまとめ、序論部分で主張したことの結果を書きます。

序論・本論・結論の書き方を身につけておくと、ビジネス場面でも役立ちますよ。

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