卒論や修論から投稿用の論文を作成するときのコツ!
卒業論文や修士論文を書き直して、学術雑誌への投稿論文を作成することがあります。

そのまま投稿できないの?
学術雑誌のページ数には限りがあります。
そのため、卒論や修論などは指定されたページ数に書き直す必要があります。
投稿を検討している学術雑誌がある場合は、早めに、執筆案内や投稿規程などを確認しておきましょう。
投稿したい学術雑誌が決められないときは、自分の研究分野と関連がありそうな学会を探しましょう。
以下では、卒論や修論から投稿論文を作成するときのコツを紹介しています。
研究の背景や研究の目的を記述
卒論や修論から投稿論文を作成するときには、序論部分に書かれている研究の背景や研究の目的を、「はじめに」や「まえがき」に記述します。


この作業、想像以上に大変です!

なぜ?
投稿論文を読む人は、学会誌の編集者や査読者など、自分の研究内容について未知の人だからです。
そのような未知の人に、自分の研究の背景や研究の目的などをわかりやすく説明する作業は大変です。
とはいえ、卒論や修論の序論部分に研究の背景や研究の目的が書かれているはずです。

たとえば、研究の背景であれば、問題点への指摘や先行研究の紹介など、また、研究の目的であれば「〜を明らかにする」「〜を提案する」などですね!
これらを簡潔にまとめましょう。
実際に取り組んだことを記述
研究の背景や研究の目的を記述できたら、次は、実際に行った研究内容を記述します。
たとえば、以下のような内容です。
・何かについて調査したのであれば、調査方法や調査対象、調査結果など
・何かの実験をしたのであれば、実験方法や分析方法、実験結果など
・何かの文献を根拠に論じているならば、その文献についての説明
・何かしらのモデルを立てて根拠を示したのであれば、そのモデルについて

卒論や修論の本論部分に書かれている内容ですね!
投稿論文の場合はページ数に制限があるため、図表などを積極的に取り入れて長文にならないよう工夫します。
そして、考察結果を書きます。

本論部分には「はじめに」とか「おわりに」みたいな、よくあるパターンはないの?
研究分野によって本論部分の書き方は異なります。
投稿を検討している学術雑誌などを参考にして、自分の研究に合った書き方を工夫しましょう。
研究の結果を端的に記述
卒論や修論の序論部分と本論部分をまとめることができれば、あとは簡単です。
研究の結果を端的に記述して、投稿論文を締めくくります。

「おわりに」だね!


「おわりに」の部分に、研究に関する今後の課題や展望などを記述してもいいかもしれません!
まとめ
学術雑誌に論文を投稿するために、卒業論文や修士論文を書き直して投稿用の論文を作成することがあります。
投稿を検討している学術雑誌がある場合は、早めに、執筆案内や投稿規程を確認することをお勧めします。
学術雑誌のページ数には限りがあるので、卒論や修論などは指定されたページ数に書き直す必要があるからです。
また、投稿論文を読む人は、学会誌の編集者や査読者など、自分の研究内容について未知の人です。
そのため、自分の研究の背景や研究の目的などをわかりやすく説明する必要があります。
時間に余裕をもって、取り組みましょう。

当然、参考文献の一覧表は載せますよ!