修士論文、博士論文、投稿論文などを書くとき

論文形式の文章を書くことを表現するために論文とペンを描画した図 修士課程・博士課程
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論文形式の文章の書き方

大学院では、修士論文や博士論文だけでなく、学術雑誌への投稿論文などを書く機会も多いです。そのため、早いうちに、論文形式の文章の書き方に慣れておくことをお勧めします。

社会人経験があれば、見よう見まねで何とかなるのでは?

論文形式で文章を書くことは、けっこう難しいです…

欧米では、論文形式のライティングを学校で学びます。でも、日本では、そのような機会が少ないです。

修士論文や博士論文などのような膨大な長さの論文に取り組む前に、投稿論文などで論文形式の文章の書き方に慣れておくことをお勧めします。

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論文形式の文章の書き方を早めに身につけておくと?

大学院では、投稿論文を書いて学術雑誌への採録をめざします。採録されるためには査読を通す必要があります。

投稿論文でもっとも重要なことは、当然、論文に書かれている内容そのものです。

とはいえ、査読を通すためには、論文形式で書かれていることも大切です。

感想文や随筆文、報告書などとは書き方が違うことに注意しましょう!

論文には何かしらの主張が必要であり、その主張を通すために明確な根拠を記述しなければなりません。

論文には、主張と根拠を記述した論文形式の書き方が求められます。

論文形式の文章を書くスキルをどうやって身につける?

論文形式の文章を書くスキルはなるべく早く身につけたいものですが、日本では、系統立てて習う機会が少ないです。

もしも、高校や大学で、そのような授業を受けた人はかなりラッキーだと思います!

独学で学ぶとなると、本などを参考にすることになります。

また、所属している大学にライティングセンターがあったら、ぜひ、活用してみましょう。

英語の論文のライティング方法を参考にして、それを、日本語の論文に応用することもできます。

大学図書館や公共図書館にある本を利用

大学図書館には、論文形式の文章の書き方について説明している本がたくさん用意されています。

また、お住いの地域にある公共図書館でも、論文形式の文章の書き方について書かれた本は置かれていると思います。

私は、地元の公共図書館の本を利用しました!

公共図書館に置かれている本は、大学に入ったばかりの学生や高校生向けに書かれているものが多く、読みやすかったです。

たとえば、高校生でも読みやすいように書かれた本

これから研究を始める高校生と指導教員のために 第2版 酒井 聡樹 著 共立出版

ちょっと、癖のある本

最新版 論文の教室 レポートから卒論まで 戸田山 和久 著 NHKブックス

など。

大学の図書館でも公共の図書館でも構いません。まずは、自分に合った一冊を見つけて徹底的に読んでみましょう。

ライティングセンターの活用

ライティングセンターは、論理的な文章の書き方を指導してくれる場所です。

早稲田大学をはじめ、最近では、ライティングセンターを設置している大学も増えました。

そういう場所は、積極的に活用したいね!

大学によって指導方法は様々だと思いますが、早稲田大学では大学院生にも指導してくれます。まずは、所属している大学にライティングセンターがあるかどうか確認してみましょう。

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英語論文のライティング方法を応用

英語の論文を書くためのライティングに関する講義があったら、受講をお勧めします。

英語のライティング技術を学ぶことができたら、それを、日本語の論文に応用できるからです。

パラグラフ・ライティングなど!

たとえば

英語の論文は、パラグラフ・ライティングのルールにしたがう!

ことを知ると、「段落」の使い方が変わります。

英語の論文の書き方を知っていくにつれ

論文を書くときは「段落」みたいな、ふわふわした文章の固まりはダメ!
「パラグラフ」という、厳密な文章の固まりを使う!

ことを意識するようになります。

以下の本は、英語を使ったロジックの組み立て方などを知る上で役に立ちました。論文の書き方に関する具体的な説明も載っています。

ただし、本書は1992年出版のため、現在は、手に入りにくいかもしれません。

『英語小論文の書き方―英語のロジック・日本語のロジック』
加藤恭子著、ヴァネッサ・ハ-ディ著、講談社現代新書

日本語と英語の言語感覚や発想の違いを自覚し、その違いから、論理的な文章の書き方が少しずつ理解できるようになります。

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まとめ

大学院では、修士論文や博士論文だけでなく、学術雑誌への投稿論文なども書かなければなりません。そのため、早いうちに、論文形式の文章の書き方に慣れておくことをお勧めします。

論文形式の文章の書き方を独学で学ぶとなると、本などを参考にすることになります。

また、所属している大学にライティングセンターがあったら、ぜひ、活用してみましょう。

さらに、英語の論文のライティング技術を学ぶ機会があれば、そのライティング技術を日本語の論文へと応用することもお勧めです。


私は、論文の書き方なんて全然知らずに社会人大学院生になってしまったので、いろいろと大変でした!

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