序論・本論・結論に記述する内容
卒業論文や大学のレポート課題は、序論・本論・結論という構成を意識して書きましょう。序論・本論・結論が明確な文章は、論理の流れがわかりやすくなります。
個人的な感想を綴っているだけの「感想文」や、調べたことを羅列しただけの「調べ学習」のような書き方は避けましょうね!
特に、卒論は「論文」ですから、序論・本論・結論の構成で書きましょう。
まず、序論部分で、論じるテーマやテーマに関する研究の背景、自分が論じたいことなどを説明します。
「こんなことをこれから書きますよ。論じるテーマの背景はこんな感じですよ。」と、読み手に教えてあげましょう!
序論・本論・結論に記述すること
何を論じようとしているのか、序論部分で説明する
序論部分で、卒論やレポートで論じる内容を説明します。
これから何について論じるのか、論じるテーマの背景はどのようになっているのか、自分が言いたいこと(主張や仮説など)は何であるか、読み手に説明します。
ただし、序論で書く内容は、卒業論文とレポート課題では差があります。
卒業論文の場合
卒論は、学期末のレポート課題などと異なり、自分で卒論のテーマを決めます。そのため、どのようなテーマについて書くのか、序論で丁寧に説明する必要があります。
① 研究テーマはAである
② テーマAに関する研究の背景はBである
③ 背景B(B1,B2,B3…)のもと、テーマAについてCと論じる
①卒論の研究テーマがAであることを明確に示します。
②その研究テーマAの背景がどのようになっているか、たとえば、現状や問題点などの背景B(B1,B2,B3…)などを示します。
③卒論で論じることC(主張や仮説など)を明確にします。
たとえば「…の提案に賛成である」とか「…に対する上限は定めるべきである」とか「〇〇で発見した種は新種である」などと、言いたいことを明確に示します。
卒論の場合は、序論に書くことがたくさんあるね!
これから論じる内容がどのようなものか、研究テーマやその背景をしっかり説明しましょう!
レポート課題の場合
レポート課題の場合は、教員によってレポートで論じるテーマが、すでに決められています。そのため、卒論のようにテーマAの背景を詳細に説明する必要がありません。
レポート課題は、卒論を書くよりもずっと楽ですね!
でも、テーマAに関して自分が言いたいこと、つまり「論じたいこと:C」はきちんと示すようにしましょう。それがないと、「感想文」や「調べ学習」のようなレポートになってしまいます。
レポート課題であっても「〇〇という提案に賛成である」「〇〇は改善するべきである」「〇〇という手法を提案する」など、自分の言いたいことを意識して書くようにしましょう。
そして、本論部分で自分の言いたいことの根拠を示します!
本論部分では、読み手を納得させる根拠を書く
序論部分で「Cについて論じる!」と宣言したら、本論部分でそれを実行します。
本論部分では、以下のように自分が言いたいこと(主張や仮説)の根拠を示していきます。
・「学生に10万円給付することに賛成だ!」と主張するのであれば、賛成する根拠
・「自動車免許の更新に年齢上限を定めるべきだ!」と主張するのであれば、定めるべき根拠
・「新種の〇〇を発見した!」と主張するのであれば、〇〇が新種であることの根拠
過去の文献や実験した結果、考察内容などを書いて具体的な根拠を示しましょう。本論部分に複数の根拠を書くことによって、読み手を納得させることができます。
主張と根拠については、こちらでも説明しています。
結論部分では、簡潔に根拠をまとめて結果を示す
結論部分では、本論で記述した根拠を簡潔にまとめて記述し、序論で示した「論じたいこと:C」の結果を書きます。
結論はシンプルです。長々とくどいまとめをする必要はありません。
よろしければ、こちらも参考にしてみてください。
まとめ
卒業論文や大学のレポート課題は、序論・本論・結論を意識して書きましょう。序論・本論・結論を意識して書いた文章は、論理の流れがわかりやすくなります。
序論部分では、これから何について論じるのか、研究の背景はどのようになっているのか、自分が言いたいこと(主張や仮説)は何かなどを説明します。
本論部分では、自分が言いたいことの根拠を示します。複数の根拠を書いて読み手を納得させましょう。
結論部分では、本論部分で示した根拠を簡潔にまとめ、序論部分で主張したことの結果を書きます。
特に、卒論は「論文」ですから、きちんと序論・本論・結論の構成で書くようにしましょう。
レポート課題に取り組むときに序論・本論・結論を意識していると、いざ!卒論を書くときにラクですよ!