大学のレポート課題を論文形式で書くときは、主張と根拠を明確に!

論文形式の文章に必要な問い・主張・根拠を示した図 ライティング
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主張(言いたいこと)を示してから、主張を支える根拠を書く!

大学のレポート課題に取り組むときは、「主張と根拠を明確にすること」を意識しましょう。

早くから意識しておくと、卒業論文を書くときに役立ちますよ!

何かについて論じる文章(卒業論文など)には、自分の主張や、その主張を裏付ける根拠を記述する必要があります。

レポート課題を論文形式で書くときも同様です。

主張や根拠? う〜ん、よくわからない…

レポートの問い(レポート課題)に対し、まず自分の主張(言いたいこと)を明らかにし、その主張を裏付けるための根拠を記述します。

論文形式の文章に必要な問い・主張・根拠を示した図

論文形式の文章は「感想文」にしないよう、注意しましょう!

「感想文」にしないためにはどうすればいいの?

まずは「思う」「感じる」などの使用を避ける

レポート課題の場合、何かしらの問いがすでに設定されていますから、つい、その問いに対する感想を書きたくなります。

たしかに「〜の問題は重要だと思う。」とか「〜に対する早急な対策の必要性を感じた。」とか書いてしまいそう…

「〜思う」「〜感じる」などの表現を使ってしまうと?

「思う」や「感じる」を使ってしまうと、他者(読み手)を納得させる論理性が必要なくなってしまいます。

他者(読み手)を納得させる論理性?

「思う」や「感じる」は自分の主観を述べるときに使う表現ですから、たとえ他の人が納得しなくても「自分の感想はこうなんだ!」と書くことができます。

そのため、他者(読み手)を納得させる根拠を示す必要がありません。

たとえば「〜に対する早急な対策の必要性を感じた。」の「感じた。」を書かずに「〜に対する早急な対策が必要である。」と書くと?

「なぜなら〜」って根拠を示したくなるね!

・「〜に対する早急な対策の必要性を感じた。」←感想
・「〜に対する早急な対策が必要である。」  ←主張

最初に感想を書いてしまうと、論文形式の文章からどんどん遠ざかってしまいます。

主観的な感想を述べるだけで終わってしまいがちな「思う」や「感じる」などの表現を使わないよう注意しましょう。

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主張を明確に示し、具体的な根拠を書く

論文形式の文章を書くためには、自分の主張(言いたいこと)を明確に示し、その主張を他者に納得させる具体的根拠を記述する必要があります。

逆に、論文形式になっていない文章は

問い:「〇〇の問題点を指摘して対策を考える」

論文形式の文章で主張と根拠の書き方が不明確な例を示した図

このような文章です。

極端な例ですが、何を言いたいのか、何を根拠として示そうとしているのか、まったくわかりません…

自分が主張することを明確にする!

論文形式の文章では、まず、自分の主張を明らかにすることが大切です。

たとえば

・設定された問いに対し、自分は反対の立場である
・設定された問いに関し、教育的な観点で検討する
・設定された問いについて、解決方法を提案する

など、設定された問いに対して自分は何をするか、何を言いたいかなどを明確に示しましょう。

それが主張となります。

主張を明確に記述すると、その主張を他者(レポート課題を出した教員)に納得させるための根拠を書かなければならなくなりますね!

論文形式の文章に必要な主張・根拠を示した図

主張することの大切さについては、こちらでもふれています。

主張を支える根拠を具体的に書く!

自分の主張を明確に記述したら、他者(レポート課題を出した教員)を納得させる根拠を示していきます。

一般的には

・これまでの講義で説明された内容
・レポートのために提示された参考文献
・問いに関連する書籍や論文

などを使って根拠を示していきます。

根拠は、なるべく具体的に記述しましょう。

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おまけ

早いうちに論文形式の文章の書き方に慣れておくと、卒業論文を書くときに役立ちます。

すでに「問い」が設定されているレポート課題と異なり、卒業論文では「問い」それ自体を自分で立てる必要があります。

そのため、卒業論文はレポート課題よりもかなり難易度があがります。

問い、主張、根拠の扱いに早めに慣れておきましょう。

まとめ

大学でレポートを書くときには、主張と根拠が明確な論文形式の文章を書くことをお勧めします。

論文形式の文章では、問い(レポート課題)に対して自分の主張を明確にし、その主張を支えるための具体的根拠を記述します。

主観的な感想を述べるだけで終わってしまいがちな「思う」や「感じる」などの表現は避けるようにしましょう。


感想文的な文章ばかり書いていると、卒業論文を書くときに、多分、困ります…

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